東京大学経済学部金融学科3年倉田健一です。
東大経済学部には他に「経営学科」と「経済学科」があって、この2つの学科はどこにでもあるけれど、「金融学科」は珍しい。
武蔵大学と中央大学にしかない。
東大の「金融学科」では金融論や投資理論、デリバティブなどを学ことができる。
概ね2ヶ月で一冊の教科書の内容を説明され、覚えて試験に臨む。もちろん授業だけでは理解できない部分があり、覚えることは困難なので試験前に必死に勉強する。
その合間に仕事をして、日々を過ごしている。
▶学園祭では華やかなサークルだが、その裏側は…
学園祭のステージ演奏が人気。だがその裏側はとにかく暗い
ぼくはいくつかのサークルに入っている。そのうちの一つが非常に暗くて、民度が低い。
「こんな健康的でない場所にはいたくない!」と叫びたいくらいどんよりとしている。
嫌なら辞めればいいというのは、とても安易な意見である。簡単に辞められるなら人は悩まないのである。辞めたいし、空気を入れ替えて改善したいが、どちらも可能でないから悩み、紙面に発露する。
東大内の部活やサークルは年に2回ある学園祭で模擬店や展示などを行う。
ぼくの所属するサークル(便宜上、リコーダーサークルとする)もステージで演奏をした。
1年生の時から見ているが、屋外ステージでの演奏はとてもよく人が集まる。無料だし、珍しいし、練習をたくさんしているので魅力的だ。
その魅力的な演奏の裏で、暗い人々が不平不満を言い続けている。
▶サークル内で対立が勃発!
70年以上続く東大の老舗、リコーダーサークルの闇
東京大学リコーダーサークルは70年以上続く老舗サークルである。ぼくのような初心者も所属しているが、構成員のほとんどが子供の頃からリコーダー教室に通い続けている。
インカレサークルなので、他の大学の学生も多く参加して、多様な人間関係が形成されている。東大生しかいない集団と比較すると、同性同士でのスキンシップが激しいように思う。よく乗っかったり、抱き合ったりしている。淫らである。
なぜそんなに触れ合うのか分からない。
東大の学園祭は五月祭と駒場祭の2つである。
五月祭の1ヶ月以上前から、リコーダー公演のために、班ごとに練習している。サークル内の希望者が6人の班を構成し、各々練習に励む。演奏と激しいパフォーマンスの練習のため週に3回程度の練習日程が組まれているが、メンバーの予定が合わず全員揃って練習する機会はほとんどないらしい。
ぼくは一度も参加したことがないので、「大学生の予定がそんなに合わないことなんてあるのか?アルバイトや遊びを優先しているだけじゃないか?それって、単にやる気の問題じゃないか?」などと酷いことを考えている。
全員揃って練習できないことで、班員の中には焦りから苛立つ者もいる。また、練習場所の確保が難航することが多く、思うように練習ができない。
特定の班ばかりがキャンパス内の練習部屋を使用できる不均衡も発生する。そしてこの不均衡がメンバーの不興を買う。
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