大阪電気通信大学は2025年6月20日、国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスターと、メタバース領域における産学連携を開始すると発表した。clusterを活用した授業や創作活動のほか、メタバースキャンパス建設も予定している。オープンキャンパスは7月13日。 今回の連携は、2026年4月のデジタルゲーム学科開設にともない始動。次世代のデジタル人材の育成を目的にclusterを活用した授業や創作活動を展開する。さらに、メタバース空間に寝屋川キャンパスと四條畷キャンパスに続く“第三のキャンパス”建設も予定しており、学生や教職員、そして外部連携先が自由に集い・学び・発信できる新たな拠点を目指す。 7月13日に四條畷キャンパスで実施されるオープンキャンパスでは、クラスター社 代表取締役CEO 加藤直人氏が特別講演に登壇する。またデジタルゲーム学科のメタバース空間体験授業「バーチャルアバターを作ってメタバースを探索しよう!」も実施される。 クラスター社は、誰もがバーチャル上で音楽ライブ、カンファレンスなどのイベントに参加したり、ワールドやゲームで遊ぶことのできるメタバースプラットフォーム「cluster」を展開している。スマホやPC、VRといった好きなデバイスから10万人が同時に接続することができ、これにより大規模イベントの開催や人気IPコンテンツの常設化を可能にしている。近年では、エンターテインメント分野に加え、教育・文化分野のコラボレーションも多く、大学との連携や地域活性化事業にも積極的に取り組んでいる。 クラスター社 代表取締役CEO 加藤直人氏は、「今、ゲームカルチャーやメタバースといった技術は、産業界にとどまらず、教育の在り方そのものを問い直す力をもっています。これらの技術は、想像力を可視化し、体験を共有し、複雑な社会課題をゲームというインタラクティブな手法で解きほぐす手段としても、大きな可能性を秘めています。大阪電気通信大学との今回の連携は、私たちにとっても挑戦であり、未来への投資です。この新しい学びのフィールドから、どのようなイノベーションが生まれるのか、楽しみです」とコメントしている。 メタバースキャンパス建設構想では、大阪電気通信大学の学生が、メタバース空間でのワールド制作の企画・運営に携わる。バーチャルとリアルがつながる新しい世界で活躍するための自己組織化能力など実践的な学びが得られるほか、自身が学ぶ大学のキャンパスを自らが構築、拡張、活用するといった多様なデジタルスキルを授業や課外活動を通して学ぶなど“Myキャンパス”づくりに参画することができるという。◆大阪電気通信大学オープンキャンパス日時:2025年7月13日(日)、8月23日(土)、9月7日(日)会場:四條畷キャンパス、寝屋川キャンパス時間:四條畷10:00~、寝屋川9:50~(8月23日は9:40~)申込方法:Webサイトより申し込む※7月13日(日)四條畷キャンパスで、クラスター社 代表取締役CEO 加藤直人氏が登壇