京都府立医科大学は2025年6月13日、2025年度入試で採点ミスがあり、新たに2人を追加合格にしたと発表した。2月25日実施の医学部医学科の一般選抜・前期の個別学力検査「英語」で、記述式の解答において採点のばらつきが発覚した。 採点ミスがあったのは小説を題材にした長文読解の大問II。4月7日に学外より解答例が誤りではないかとの指摘を受け、あらためて採点状況を確認したところ、大問の全設問(1)~(12)で採点のばらつきがあり、正確に採点できていなかったことが判明した。通常の採点過程では、採点のばらつきや採点誤りがないように複数人による点検を行うが、今回はこの過程ができておらず、採点ミスにつながったとしている。 この試験科目の受験者数は255人で、合否判定をやり直した結果、新たに2人が追加合格した。すでに2人には個別に連絡し謝罪したうえで合格通知書を交付している。入学希望者には、本人の意向を最優先とした対応を行うとともに、不利益が生じないようできる限りの学修サポートを実施するという。 同大は、入学試験における過誤を防止するため「再発防止対策検討委員会」を設け、信頼回復に努めるとコメントしている。