長期インターン、98%の学生が就活に有利と回答 | NewsCafe

長期インターン、98%の学生が就活に有利と回答

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「就職活動における長期インターンの影響」に関するアンケート調査
  • 「就職活動における長期インターンの影響」に関するアンケート調査
  • 長期インターンの経験は、就活でどの程度役立ったか
  • 実務経験がある学生は就活で有利だと思うか
  • 長期インターン経験は就活のどんな場面で役立ったか
 SHiROは2025年6月13日、長期インターンを経験した大学4年生対象の「就職活動における長期インターンの影響」に関するアンケート調査の結果を公表した。98%の学生が「長期インターンをやっていたからこそ、就活で他の学生と差をつけられた」と実感していることがわかった。

 「就職活動における長期インターンの影響」に関する調査は、就職活動を終えた長期インターン経験のある大学4年生120人を対象に2025年5月上旬、Googleフォームによるオンラインアンケートとして実施した。

 長期インターンの経験が就活でどの程度役立ったかについては、「非常に役立った」と回答した学生が66%、「ある程度役立った」と回答した学生が32%であり、全体の98%が役立ったと感じていることが明らかになった。これにより、長期インターンが就活において“圧倒的な武器”になっていることが示された。

 現役インターン経験者の声として、営業や広報・マーケティング、エンジニアなどさまざまな分野での具体的なエピソードが寄せられた。営業の経験者は、企業を調べる際に実務経験を通じて仕事の中身を具体的に想像できるようになり、志望動機が深まったと述べている。広報・マーケティングの経験者は、社員とのやり取りやプレゼンの機会を通じて伝える力が向上し、面接でも自然に発揮できるようになったと語る。エンジニアの経験者は、開発やプロジェクトに関わったことで具体的な成果を語れるようになり、入社後の働き方のイメージも明確になったと述べている。

 さらに、実務経験がある学生は就活で有利だと感じているかという質問に対して、回答者全員が「実務経験は就活で有利だった」と感じていることがわかった。単なる「学生時代に頑張ったこと」ではなく、実務に根ざした経験こそが、選考の場で他の学生と差をつける最大の要因となっていることを示している。

 アンケートでは、長期インターンの経験が具体的にどんな場面で役立ったのかについても調査が行われた。もっとも多かったのは「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)として使えた」(30%)、ついで「面接でのエピソードとして話せた」(25%)という結果になった。これらの回答からは、実際の選考フェーズにおいて、自分の経験を説得力のある形で伝えるための材料として活用されているようすがうかがえる。

 また、「自己分析の材料として使えた」(20%)や「モチベーションの維持に役立った」(10%)という声もあり、経験が内面的な成長や就活準備の支えとなっていたことも明らかになった。単なる成果や実績としてだけでなく、自分を見つめ直し、就職活動を前向きに続けるための原動力にもなっていたようだ。

 このように、長期インターンの経験は「伝える力」と「自分を知る力」の両面で就職活動を支える大きな資産となっていることがわかる。就活で話せるエピソードを作るだけなら、短期の経験でも十分かもしれない。しかし、多くの学生が感じていたのは、それだけでは得られない“深い成長”や“社会人になるための準備”だった。

 「1か月でも話せることは作れるけど、自信をもって話せるようになったのは、長期インターンをやっていたから」など、長期インターンが単なる“ガクチカ”を超えて、自分自身の強みや価値観を形づくるきっかけになっているという。
《吹野准》

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