文部科学省と厚生労働省は2025年5月23日、2025年3月大学等卒業者の4月1日現在の就職状況を発表した。大学(学部)全体の就職希望率は75.6%、就職率は98.0%で過去最高となった前年同期より0.1ポイント低下した。文理別では文系98.2%、理系97.3%。 「大学等卒業者の就職状況調査」は、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校卒業者の就職状況の実態を把握し、就職問題に適切に対処するための参考資料を得るため、1996年度(平成8年度)より実施。2024年度は文部科学省・厚生労働省において、112校(国立大学21校・公立大学3校・私立大学38校・短期大学20校・高等専門学校10校、専修学校20校)を抽出。6,250人を対象に、電話・面接などで調査し、4月1日現在の状況を取りまとめた。 大学(学部)全体の就職希望率は前年同期比0.8ポイント増の75.6%。就職率は98.0%で、過去最高となった前年同期より0.1ポイント低下した。国公私立別にみると、国公立大学の就職率は97.6%(前年同期比0.9ポイント低下)、私立大学は98.1%(同0.2ポイント上昇)で調査開始以降、過去最高の水準となった。 文理別では、文系が98.2%(同0.3ポイント上昇)、理系が97.3%(同1.5ポイント低下)。男女別では男子97.6%(同0.3ポイント低下)、女子98.5%(同0.2ポイント上昇)。また、国公立大学の男子が96.9%、女子が98.3%、私立大学の男子が97.7%、女子が98.6%となっている。 地域別の就職率は、関東地区98.7%、中部地区98.3%、中国・四国地区98.1%、近畿地区97.8%、北海道・東北地区97.2%、九州地区96.6%の順に高かった。 一方、短期大学の就職率は97.0%、高等専門学校の就職率は99.6%で、それぞれ、前年同期より0.4ポイント低下。対して、専修学校(専門課程)の就職率は、前年同期比1.7ポイント増の99.2%で、調査開始以降、過去最高の水準となっている。