40代の働く女性は、自立しているからモラハラからも逃れられる? いいえ、そんなことはありません。さまざまな事情で、支配的な配偶者との結婚生活を続けている人たちは少なくありません。経済力があっても、夫から一方的に経済的自由を奪われるケース(経済DV)は珍しくなく、その中で自分の価値を見失ってしまうこともあります。
本作では、支配的な配偶者を持った女性たちが「何を感じたのか」「どんな選択をしたのか」をお届けするとともに、カウンセラーによる心理的解説も行います。
※個人が特定されないよう変更を加えてあります
【うちの夫はモラハラでした】
今回は「夫のモラハラが、在宅勤務になってエスカレートしていきました」というM子さん(40代、都内在住)のお話です。
M子さんが家族のために心を尽くしてきた掃除や食事に対して、心無い言葉を投げかけるようになった夫。M子さんが夫のオンライン会議中に家事をすることに対しても、厳しい態度を取るようなりました。
夫の会議中に家事をするのが難しすぎる!私にも都合があるのに…
夫は会議中。パートに遅れないように急いで洗濯物を干したいけれど、音を立てたら夫に怒られてしまうかも。
以前「干す音がうるさい!」と怒鳴られた記憶がよみがえります。
そもそも、洗濯物を干す音が、会議に影響を与えるほどうるさいのでしょうか?
M子さんは、緊張しながら気を使ってベランダに出ましたが……。
「そんなもん、代わりはいくらでもいるだろう」と見下されて
■カウンセラー麻野先生のコメント「モラハラ気味の夫が、コロナ禍で在宅時間が増えたことでストレスも増え、妻を支配することでストレス発散をしようとしているのです」
「夫は自分の仕事を大事にする一方で、私のパートは『誰でもできる、いつ辞めてもいいもの』として下に見ていました」とM子さんは語ります。
M子さんの頑張りを当然のものとして扱い、心無い言葉を投げ続ける夫。
その態度は、ついに子どもの前でも変わることはありませんでした。
そんな夫は、子供の前でも平気で心無いことを言い始めたといいます。
本編では、在宅勤務で家庭内にいる時間が増えた夫が、掃除や食事、さらには妻のパートにまで口を出し、支配を強めていく様子をお届けしました。
▶▶楽しいはずの、家族団らんの場が凍り付く…。まだ幼い娘も顔が引きつって
では、「お前の代わりはいくらでもいる」と言い出した夫の、衝撃の真意に迫ります。