【大学受験2026】デジタル系の学部・学科で新設ラッシュ | NewsCafe

【大学受験2026】デジタル系の学部・学科で新設ラッシュ

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  • 2026年 新設予定の学部・学科一覧(一部) (c) 2025 旺文社 教育情報センター
 旺文社教育情報センターは2025年4月30日、「2026年新設・定員増予定 学部・学科一覧(認可申請状況)」と題した2026年度大学新設情報をWebサイトに掲載した。国の支援事業でデジタル系が新設ラッシュとなっている一方、短期大学は募集停止の発表が相次いでいる。

 「2026年新設・定員増予定 学部・学科一覧(認可申請状況)」は、文部科学省が4月9日に公表した2026年の学部・学科の新設・定員増に関わる認可申請情報をまとめたもの。なお、掲載内容は現時点で認可申請のあったもので、すべて予定であり今後変更の可能性がある。

 これによると、学部新設は17大学から17学部、学科新設は5大学から5学科、定員増は17大学から合計1,543人増の認可申請が出ている(減員分を除いた人数)。定員増は6月末、新設は8月末に認可される予定となっている。

 全体的な傾向として、デジタル系の新設・定員増が多く、デジタル・グリーン分野を中心とした理系学部・学科の新設・定員増を支援する文部科学省の「大学・高専機能強化支援事業」の選定計画が21大学にのぼる。

 このほか、京都大学の工学部が20人増とするほか、学習院大学が学習院女子大学を統合して国際文化交流学部を新設。東北公益文科大学は公立化とあわせて国際学部を新設、事業創造大学院大学は情報デザイン学部(通信制)を新設し、開志創造大学への校名変更を予定している。事業創造大学院大学は、大学院しか持たない大学による学部新設となり、実現すれば事実上の大学新設となる。

 2024年10月末に認可申請のあった大学新設の入学定員を合計すると、増員合計は5,654人、減員合計は2,676人で、差し引きすると全体で2,978人増えることになる。ただし、2026年の大学全体の入学定員がどれだけ拡大するか、実態は現時点では把握しきれず、増え続ける大学の入学定員を抑制する動きについても触れている。

 一方、短大の状況については「募集停止ドミノの只中にある」と解説。2025年は23校が募集停止したが、2026年に向けてもすでに相模女子大短大部、横浜女子短大、創価女子短大など、23校の短大が募集停止を発表。大学では現時点で、名古屋柳城女子大学、京都ノートルダム女子大学の2校が募集停止を発表しているという。

 旺文社教育情報センターWebサイトでは、2025年3月末認可申請分の「2026年新設予定の学部・学科一覧」「2026年定員増予定の大学一覧」も掲載している。
《奥山直美》

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