情報オリンピック日本委員会は、2025年7月27日から8月3日にボリビア・スクレで開催予定の「第37回国際情報オリンピック(IOI 2025)」の日本代表選手4名と、7月14日から7月20日にドイツ・ボンで開催予定の「第5回ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI 2025)」の日本代表選手4名を発表した。 IOI 2025の日本代表選手は、「第24回日本情報オリンピック(JOI 2024/2025)」予選に参加した3,136名から、JOI本選での選考を経た成績優秀者のうち、高等学校2年相当以下の30名(内4名欠席)による「JOI春季トレーニング」(NTT DATA駒場研修センターで3月20日~24日の期間実施)を行い、4回の競技(各5時間3課題)・解析・解説を中心に実施し3月24日に決定。選ばれたのは、太田克樹さん(筑波大学附属駒場高等学校 高2)、坂山航大さん(開成高等学校 高2)、平澤由埜さん(神奈川大学附属中学校 中3)、松葉大和さん(武蔵高等学校 高2)の4名。 ※学年は2025年3月現在 一方、EGOI 2025の日本代表選手は、「日本情報オリンピック第5回女性部門(JOIG 2024/2025)」予選に参加した857名から、JOIG本選を経た成績優秀者のうち、高等学校2年相当以下の15名(内2名欠席)が参加した「JOIG春季トレーニング」(3月20日~24日)での成績上位者3名、「JOI春季トレーニング」と「JOIG春季トレーニング」の両方に進出し「JOI春季トレーニング」に参加した1名を合わせ、合計4名が決定した。選ばれたのは志村瑛美さん(東京都立新宿山吹高等学校 高2)、籏智里奈さん(洛南高等学校附属中学校 中3)、松長侑南さん(渋谷教育学園幕張高等学校 高1)、盧馨儀さん(筑波大学附属高等学校 高1)。なお、「JOIG春季トレーニング」では、講義・演習等に加え、3回の競技(各5時間4課題)が実施された。 ※学年は2025年3月現在 国際情報オリンピック(IOI)は、情報科学を対象とする競技会であり、毎年、ホスト国を変えながら1週間程度にわたり開催される。世界の約80の国・地域から高等学校3年に相当する学年以下の生徒たちが集まり、数理情報科学の能力を競う。競技では、現実の問題をモデルにした与えられた課題に対する性能の良いアルゴリズムを設計し、さらに、それをプログラムとして適切に実装することが求められる。 一方、ヨーロッパ女子情報オリンピック(EGOI)は、高等学校3年に相当する学年以下の女子生徒を対象としたプログラミングコンテストである。EGOIはおもにヨーロッパの国・地域を中心に開催されるが、ヨーロッパ以外の国・地域も招待されており、日本は2021年の第1回スイス大会から参加している。