「ぼくが生きてる、ふたつの世界」での演技が高く評価され、助演女優賞を受賞した忍足。本作は、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティーに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大氏による自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)が原作。忍足は、主演の吉沢亮演じる耳のきこえない両親の元で育ち、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来する主人公の母を演じた。