2025年度(令和7年度)2月18日(火)と2月19日(水)に、千葉県公立高等学校入学者選抜が実施された。千葉県教育委員会が2025年2月14日に発表した一般入学者選抜等の確定志願状況(全日制)によると、募集人員2万9,720人に対し3万3,854人が志願し、志願倍率は1.14倍だった。 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、2日目の19日に行われた学力検査「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。<理科>講評(京葉学院 提供) 昨年度の本検査と同様、大問で9題出題されました。大問1が小問集合で、大問2~大問9は、物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。基本的な問題の他、計算力や思考力が問われる問題もあり、難易度は昨年並みかやや高いものと思われます。1.小問集合 物理、化学、生物、地学の各分野から1問ずつ出題されました。いずれも基本的な内容の問題で、全問正解が望まれます。2.動物の分類(生物) 「動物の分類」に関する問題でした。基本的な知識を広く問われました。(4)は思考力が必要な問題で、丁寧な情報処理力が問われました。3.光の性質(物理) 「光の屈折」に関する問題でした。(4)は、光の進み方と屈折のしくみを応用して作図する必要のある、難度の高い問題でした。4.大気中の水蒸気の変化(地学) 「雲の発生と湿度」に関する問題でした。各小問とも基本的な問題で、(4)の計算問題も標準的な難易度でした。5.蒸留(化学) 「エタノールと水が含まれている物質の分離」に関する問題でした。(2)の実験操作ついての問題では、教科書内容の正しい理解が必要でした。6.太陽の動き(地学) 「太陽の日周運動」に関する問題でした。(3)の経度が異なる地点についての問題は、問われていることを正しく理解し、解答したい問題です。(4)の光電池のパネルを設置する角度を算出する問題は、思考力と計算力を要する問題で、差がつく問題です。7.イオンへのなりやすさと化学電池(化学) 「イオンへのなりやすさ、ダニエル電池」に関する問題でした。全体を通して標準的な問題で、難度は高くありません。過去問をやり込んでいた受検生は、得点しやすかったかもしれません。8.蒸散(生物) 「蒸散」に関する問題でした。(3)(b)は丁寧な数値処理を要しますが、教科書の内容を学習していれば解答できる問題で、全問正解したい問題です。9.仕事とエネルギー(物理) 「ふりこの運動」と「仕事とエネルギー」に関する問題でした。(3)は、「適当でないもの」を選ぶ問題で、正しい理解をしているかどうかが大切です。(4)は、図4をもとに小球の質量を求める問題で、難度の高い問題でした。 このレポートは2025年2月19日(水)に速報として京葉学院により作成されたもの。協力:京葉学院