2023年放送のドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)の劇場版が、2月14日より公開となった。ドラマ版から引き続き主演を務めるのは、『silent』(2022年/フジテレビ系)や映画『わたしの幸せな結婚』(2023年)といった作品でその演技が高く評価されたSnow Manの目黒蓮だ。本記事では、ドラマ版での目黒の活躍を振り返りながら、ファン待望の続編の注目ポイントを紹介したい。
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2023年の夏クールに放送されたドラマ『トリリオンゲーム』は、目黒が演じる“世界一のワガママ男”の主人公・ハルと、佐野勇斗演じる“気弱なパソコンオタク”のガクがゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドルを稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がるストーリー。実力派キャスト陣による演技合戦や爽快感のあるストーリー展開が話題を呼び、放送当時にはX(旧Twitter)で関連ハッシュタグがトレンド入りするなど、SNSでも盛り上がりを見せていた話題作だ。
大ヒットした『silent』では、徐々に耳が聞こえにくくなる難病を発症した青年・佐倉想役で見せた、表情や手話で感情を伝える“静”の演技に注目が集まった目黒だが、『トリリオンゲーム』ではガラリと雰囲気を変え、類まれなコミュニケーション能力と目的のためには手段を選ばない冷徹さを合わせ持つハルを体当たりで熱演。それまで好青年を演じているイメージが強かった目黒の新境地を開拓するような作品となった。
2月14日より公開の劇場版は、1兆ドルを稼ぐという野望のため、ハルとガクが未だ誰も成しえていない日本初のカジノリゾート開発事業に乗り出すというストーリー。かつて、ドラマ版の公式コメントの中で“ハルは自分と真逆のキャラクター”と、演じる上での不安なども明かしていた目黒だが、今作の完成披露試写会では、「ハルというキャラクターにすごく勇気を自分ももらってた」と役柄について振り返っており、ドラマから劇場版まで演じ続けたことで、ハルという役が目黒自身にも大きな影響を与えたことがうかがえる。また、公式サイトのプロダクションノートにも、「座長として見せる背中が一回り大きくなっていた」といった監督からの絶賛コメントが掲載されており、その成長は周囲から見ても明らかなようだ。
劇場版の予告映像では、カジノリゾートを舞台にハルが華麗なアクションを見せるシーンや窮地に追い込まれているような場面が盛り込まれており、ドラマ版からパワーアップした大スケールな展開が期待できそうだ。新たに描かれる『トリリオンゲーム』の物語と共に、ハルとしてさらなる進化を遂げた目黒の演技にも注目したい。