東進は2025年1月21日、2025年度大学入学共通テストの自己採点結果をもとに志望校の合格可能性を判定する「合否判定システム」を公開した。国公立大学に加え、私大一般選抜の判定も可能。「合否判定ライン」と「二段階選抜予想ライン」も公開し、受験生の出願校選びをサポートする。 東進の合否判定システムでは、全国の高等学校で採用されている「東進 共通テスト分析」のデータとインターネット上の「合否判定システム」利用者の得点データを合算して分析。母集団の重複登録や不正登録は除外。判定ラインの決定と検証には、数十年にわたり培ってきた合否判定分析のノウハウに加え、最新のAIが用いられている。 国公立大や私大共通テスト利用に加え、私大一般選抜の判定も可能。大学ごとに異なる科目別の配点を考慮して判定する。すべての機能が無料で、制限なく何校でも判定確認できる。学部系統や地域などの条件で絞り込む検索機能も備えている。 登録した大学の入試日程は、入試カレンダーに自動登録されるため、自分だけの入試カレンダーで試験日の重複や連続、出願締切日などがチェックできる。登録者は、東進の「大学入試過去問データベース」も同時に利用可能となり、全190大学、最大30年分の過去問が閲覧できる。 1月21日夜には、「合否判定ライン」「二段階選抜予想ライン」も公開した。「合否判定ライン」は、合格可能性80%以上を「Aライン」、65%以上を「Bライン」、50%以上を「Cライン」、35%以上を「Dライン」とする判定基準に基づき、国公立大・学部・学科(方式)ごと、各ラインの共通テストの得点と得点率を一覧で表示している。 「二段階選抜予想ライン」では、二段階選抜の実施予定を発表した大学・学部・学科について、一次通過予想の得点・得点率を一覧にまとめている。たとえば、東京大学(配点1,000点)一次通過予想の得点と得点率は、文科一類が692点(69.2%)、文科二類が738点(73.8%)、文科三類が752点(75.2%)、理科一類が786点(78.6%)、理科二類が773点(77.3%)、理科三類が826点(82.6%)と予想している。