受験生の痴漢被害が毎年話題になり、心配の声が多くあがる中、警察庁は受験生が安心して会場に向かい、これまで頑張ってきた成果を十分に発揮できるようにと、受験期の警戒・取締りを強化。警視庁は1月18日、19日の共通テストに向け、鉄道事業者などと連携して「痴漢は重大な犯罪です!」と大きく書かれたポスターを掲示するとともに、痴漢撃退機能などを備えた警視庁防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」をPRしている。
大学入試センターでは、試験場に向かう途中に生じたやむを得ない事由で試験を受験できない場合は、追試験の対象になるとし、やむを得ない事由の例に「痴漢の被害にあった場合や目撃者として対応した場合」をあげている。試験場に向かう途中、事件に巻き込まれた場合や痴漢の被害にあった場合などは、速やかに受験票に記載されている「問合せ大学」に電話連絡を行ってほしいとしている。
文部科学省は、共通テストに向かう途中の痴漢被害や目撃者として対応した場合などは、やむを得ない事由として追試験の対象になるとXで注意喚起。詳細を示した「令和7年度大学入学共通テストQ&A」(18-Q7)のURLも載せている。
内閣府男女共同参画局は、「痴漢は重大な犯罪です!」とXで投稿。文部科学省のポストを引用する形で「痴漢被害にあったり目撃したときは、周りの人に助けを求め、110番してください」と呼びかけている。