元国税職員さんきゅう倉田です。東京大学に通っています。
先日、合コンに参加したら、学芸大学卒業の女性がいた。彼女曰く、「学芸大学は東大を落ちて、滑り止めで入学する人」が多いそうだ。
強い学問的探究心を持つぼくでも「周りに何人くらいそういう人がいたの?」とは聞けない。
そんなことをすれば、女性は問い詰められたように感じ、ぼくとの会話を避けるようになるかもしれない。しかし、サンプルが少ないなら容易に信じることはできない。
相関関係を示すなら、人数を明らかにして誠実さを見せてほしい。というわけで、東大生「13人」に入試の点数と「英検何級」を「いつ取った」のかを聞いた【後編】です。
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東大生「13人」に入試の点数を聞いた。「英検1級」でも「東大英語」は難しい!
「英検を持ってる人が東大入試の英語120点満点でどのくらい取るのか」気になったので調べた。
ちなみに、東大入試の英語は著しく難しい。
あまりに難しいので、ぼくはフランス語で受験した。
入試の英語の点数で合格者の上位10%となると、トリリンガルプログラムに参加して、第二外国語を集中的に学ぶことができる。また、G1、G2、G3と3つに分かれる英語のクラスで、G1に入ることができる。
これはとてつもない名誉であるが、”東京大学受験指導専門塾「鉄緑会」のクリスマス模試で2位”には到底及ばないだろう。なにせ、人生が終わるような模試なのだ。
以下は、「英検準一級を取得した学年」と「東大入試・英語の点数」である。
高二/80点
中三/86点
中三/89点
小五/95点
中一/100点
高一/104点
中三で英検準1級は相当早い。それでも入試では86点や89点。
小五で合格した学生は、英語を小四から始めたらしい。神童である。神童は大学で熱心に勉強していないが、成績はいい。
英検1級についても見てみよう。1級の取得は相当に難しい。ぼくの中学校のときの英語の先生は準1級しか持っていなかった。
英語にはTOEIC、TOEFL、IELTSなど様々な試験があるし、英検は日本国内で知名度があるだけで、世界に目を向ければ何の意味もない。だから、準1級しか持っていなくたって、英語のレベルは高いかもしれない。
それでも、狭い世界で生きている中学生にとっては、英検だけが英語力のものさしであった。
その先生を圧倒するぼくの友人たち。
以下は、「英検一級を取得した学年」と「東大入試・英語の点数」である。
高三/83点
高二(2次×)/89点
中二/95点
高ニ(2次×)/98点 ※高一でTOEIC820点
高二/101点 ※小五でTOEIC820点
中三/103点 ※TOEIC965点
1級を取得していても東大入試で83点しか取れないことがあるようだ。
小五のときにTOEICで820点を取る学生や中三で1級とTOEIC965点を取る逸材もいる。それでも、入試では103点。100点越えは十分素晴らしいが、満点には程遠い。やはり他の科目と比べて難易度が高い。
参考までに、高一で英検1級を取り、高二でTOEFL 92点(120満点中)、高三でTOEIC 950点、東大に推薦で合格した学生もいた。
優秀な人の話を聞くと勉強の動機づけとなる。みなさんも優秀な人を見つけたら、成績を聞いてみよう。
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