立命館大学入学センターは2024年12月11日、2026年度の入学試験において新たな試験方式を導入することを発表した。新たに設ける「学部個別配点方式(情報型)」では、同大学独自の作問による「情報」が出題教科に加わる。この方式は、2026年2月7日に実施予定であり、現時点での対象学部は文系と理系に分かれている。 この新たな試験方式の導入背景には、情報教育の重要性が増している現状がある。情報技術の進展に伴い、情報リテラシーやデータ分析能力が求められる時代となっており、大学入試においてもこれらの能力を評価する必要性が高まっている。立命館大学は、こうした社会のニーズに応える形で「情報型」入試を新設することを決定した。 「学部個別配点方式(情報型)」は、文系と理系で異なる教科構成となる。文系では「英語」「国語」「情報」の3教科が課され、経営学部、総合心理学部、スポーツ健康科学部、食マネジメント学部が対象となる。一方、理系では「英語」「数学」「情報」の3教科が課され、映像学部と情報理工学部が対象となる。理系の数学の出題範囲は「数学I、数学II、数学III、数学A、数学B(数列)、数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)」とされている。 「情報」の出題範囲は「情報I」とし、受験生が参考にできるよう、2025年夏までに試作問題を公開予定。これにより、受験生は事前に出題形式を把握し、準備を進めることができる。 なお、「学部個別配点方式」の異なる型との併願はできないため、受験生は志望学部に応じた選択が求められる。詳細な配点や新たに実施する学部については、2025年3月中に「2026年度入学試験概要」で公表される予定である。2026年度の入試に関する確定情報は、「入試ガイド2026」(2025年6月発行予定)で確認できる。