文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所は、2026年卒業予定の学生を対象にした「2026年入社希望者対象 就職活動<早期>就職ブランドランキング調査」の結果を発表した。総合1位は3年連続で伊藤忠商事が獲得し、理系ではソニーが1位となった。 同調査は、就職活動を行う学生に対して、企業の就職ブランドについて年に3回実施されている。今回の調査は、2024年4月から9月にかけて、同社が運営する就職サイト「ブンナビ」上でWebアンケートを実施し、7,930名の有効回答を得た。 総合1位は3年連続で伊藤忠商事が選ばれた。伊藤忠商事は、働き方改革や企業理念の訴求が評価され、総合商社としての社会的ステータスの高さが学生の支持を集めている。続いて2位「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ」、3位「日本生命保険」。金融業界からは、大和証券グループ(4位)、東京海上日動火災保険(6位)とトップ10に3社が入ったほか、トップ100に21社がランクイン。総合商社は、住友商事(8位)、三菱商事(9位)もトップ10にランクインし、総合商社や金融業界の人気が引き続き高いことがわかった。 理系ランキングでは、ソニーが4年連続で1位を獲得。日本を代表する電機、化学、自動車メーカーが上位に名を連ね、DX人材を積極的に採用する企業も注目されている。また、女子ランキングでは、マスコミ・エンタメ系企業の人気が高く、博報堂やKADOKAWA、集英社などが上位にランクインした。 就職活動の早期化が進む中、インターンシップの接触数が増加している。大手企業が早期から学生と接点を持つことで、人気を集めやすくなっているという。さらに、安定志向が強まっており、調査によれば「大手企業しか考えていない」「できれば大手企業に就職したい」とする学生が65.2%に達している。 学生が企業情報で関心を示す項目としては、「社風」「福利厚生制度」「勤務地」「平均年収・平均年齢」が挙げられ、物心両面から安心して働ける環境を重視する傾向が見られる。 なお、同社は総合TOP20・男女文理TOP10以外の順位(総合300位・男女文理詳細)についても集計しており、Webサイトに掲載している。◆2026年入社希望者対象 就職活動<早期>就職ブランドランキング調査【総合順位TOP20】1位 伊藤忠商事2位 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ3位 日本生命保険4位 大和証券グループ5位 Sky6位 東京海上日動火災保険7位 バンダイ8位 住友商事9位 三菱商事10位 ソニー11位 味の素12位 大日本印刷13位 三井物産14位 ジェイアール東日本企画15位 SMBC日興証券16位 三井住友信託銀行17位 KADOKAWA18位 本田技研工業19位 第一生命保険20位 読売新聞社