デイサービスでの驚くべきリアル。商社の息子自慢、医師の夫自慢…おばあちゃん同士の”マウント合戦”は当たり前。そこで義母がとった行動とは | NewsCafe

デイサービスでの驚くべきリアル。商社の息子自慢、医師の夫自慢…おばあちゃん同士の”マウント合戦”は当たり前。そこで義母がとった行動とは

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デイサービスでの驚くべきリアル。商社の息子自慢、医師の夫自慢…おばあちゃん同士の”マウント合戦”は当たり前。そこで義母がとった行動とは

こんにちは。神奈川県在住、フリーライターの小林真由美です。ここ数年のマイテーマは「介護」。取材でも高齢者にまつわること(介護のほか、終活や相続・遺言など)に関わる機会が増えてきましたが、どこか他人事でした。それがしっかり「自分事」になった途端、驚くほど冷静さを失ってしまったのです。

2年前、我が家の近所(高齢者専用住宅)に越してきた義母。当初は新しい生活を楽しんでいましたが、しばらくすると認知症が進行し、「監視カメラで見られてる!」「鍵を開けて入ってくる人がいる」など、「妄想」のような症状が見られるようになりました。

 【アラフィフライターの介護体験記】#6

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翌日、ケアマネージャーの方に相談すると、前回より小規模でアットホームな雰囲気のデイサービスを勧められ、見学に行くことに。日中は体操よりも各々が好きなこと(手芸や工作、ゲームなど)を中心に取り組めるようで、お義母さんも納得し、まずは隔週で通うことになりました。

 >>デイサービスでは“マウント合戦”は当たり前?

 “マウント合戦は当たり前? デイサービスで家族自慢が続く中、義母がとった行動は?

実は今回のデイサービス見学にあたり、お義母さんから夫に「真由美さんが付いてきてくれるんでしょ?」と話があったようなのです。(私を部屋から追い出した)あの日のことを、お義母さんは完全に忘れていたのか? もしくは忘れた“テイ”で、再び私を受け入れようとしてくれたのか? そこはいまだに分かりません。

でも、「距離感の大切さ」を知り、ToDoリストの活用で少し心に余裕が生まれた私は「もう一度やってみよう」と、再び直接的な介護に関わることを決め、さっそく見学に同行しました。

その際に感じたのは、利用者の皆さんがものすごく元気だということ。もちろん車いすなどを使用している方もいましたが、“気持ちが若い”といったイメージで、とにかく皆さんずっと話している(笑)。そこにお義母さんが溶け込めるか? は、ちょっと気になるところでしたが、本人は意に介する様子はなく、無事に当日を迎えることができました。

その日の夜、お義母さんにデイサービスの様子を聞くべく電話してみると、「もうね、すごかったよ! ずーっと自慢合戦だった(笑)」とのこと。

>>息子自慢、亡くなった夫自慢、孫自慢……マウント合戦の中で、義母がとった行動とは?

ある人は息子自慢(大手商社勤務)、ある人は亡くなった夫自慢(医師)、そうかと思えば孫自慢(10人いるから土日は賑やか)、さらには身に着けている洋服や小物を自慢する人もいたとか……。

「皆、自分がしたい話をするから、誰も人の話を聞いていなかったよ」と冷静に話すお義母さん。いわゆる“マウント合戦”だったようなのです。「だから、私は話を聞いてあげてたの。そしたら皆さんよくしてくれて、楽しかったわ」

(えっ? すごい!! なんか、ちゃんとしてる……)

そして、あっさり皆さんと仲良くなったお義母さんは、さっそく田舎の友人に電話をし、「今ね、デイサービスに行ってるの。友達が大勢できてすごく楽しい!」と話していたようでした(夫談)。そうか、お義母さんは“こっち”でマウントを取りたかったのね……(汗)。

「社宅暮らしで培った処世術」は何年経っても活かされる?

その後、夫から「(お義母さんは)人見知りで集団行動も苦手なほうだけど、社宅暮らしが長かったから、そういう処世術はあるのかも」と聞いて、納得! 結婚して20年近く経つけれど、まだまだ知らないお義母さんの「顔」を見たような気がしました。

翌週、社会福祉士の方のもとへ報告に行くと「良かったですねぇ。すぐに聞き上手になれるなんて、きっと対人スキルが高い方なんですね。認知症であったとしても、本来お持ちの特性は活かされることも多いので。人とのつながりもできたことですし、『妄想』などの症状も落ち着いてくるんじゃないでしょうか」と、心強いお言葉が!

それから数ヶ月はデイサービス通いも安定し、大きなトラブルもなく穏やかな日々を過ごしていましたが、なんと今度は住んでいる高齢者専用住宅で“マウント合戦”が始まってしまい……。ここでも夫や息子自慢のほか、年金額や貯金額を強引に聞き出そうとする方まで登場! さすがに荒波を乗り越えられるほどの術を身に付けていなかったお義母さんは、再び「引きこもり生活」を送ることになったのです(涙)。それはまた、次の機会にお話ししたいと思います。


《OTONA SALONE》

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