チャイルドシート、5歳の4割以上が使用せず…警察庁・JAF合同調査 | NewsCafe

チャイルドシート、5歳の4割以上が使用せず…警察庁・JAF合同調査

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チャイルドシート使用状況全国調査(2024):使用状況調査結果
  • チャイルドシート使用状況全国調査(2024):使用状況調査結果
  • チャイルドシート使用状況全国調査(2024):チャイルドシート取付状況調査結果
  • チャイルドシート使用状況全国調査(2024):チャイルドシート着座状況調査結果
 チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子供のうち、5歳の4割以上がチャイルドシートを使用していないことが、警察庁と日本自動車連盟(JAF)の合同調査結果から明らかになった。全体としての使用率は上昇している。

 「チャイルドシート使用状況全国調査」は2024年5月11日~26日(一部、6月に追加実施あり)、警察庁とJAFが全国で実施したもの。調査は、使用状況、取付状況、着座状況の3種類。このうち、使用状況は自動車に乗車している6歳未満の子供を対象に、聞き取りにより実施。調査個所は全国99か所の対象数1万3,035人、車両台数1万316台。

 調査の結果、チャイルドシートについて、6歳未満の子供全体の使用率は78.2%(前回比2.2ポイント増)で過去最高となった。しかし、年齢層別にみると、「1歳未満」で91.7%、「1~4歳」で80.7%と比較的使用率が高かったものの、「5歳」では57.9%と半数近くに減少。チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子供のうち、21.8%が依然としてチャイルドシートを使用していないという実態がわかった。

 このほか、全国16か所(8地域)で実施したチャイルドシート取付状況調査(調査台数431台)によると、乳児用・幼児用のチャイルドシートが自動車に正しく(取扱説明書通りに)取り付けられていたのは69.8%で、残りの30.2%は何らかの問題で正しく取り付けられていないことが判明。

 また、同時に実施したチャイルドシート着座状況調査(調査台数644台)では44.3%が正しく着座できておらず、着座状況についても課題があることがわかった。

 チャイルドシートを適正に使用・着座していないと、子供が怪我をするなど、重大な事故に繋がる可能性がある。警察庁とJAFは、引き続き子供の車内での安全を守るため、適正なチャイルドシートの使用に関する啓発活動を進めていくとしている。
《木村 薫》

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