駿台がまとめた2024年度私立大学医学部医学科の学納金情報(2024年9月16日時点)によると、全国の私立大学医学部医学科31校のうち、6年間の学費総額がもっとも高いのは川崎医科大学4,666万円、もっとも安いのは国際医療福祉大学1,850万円だった。 2024年度入学生医学部医学科学費一覧は、駿台が2024年9月16日時点のデータをもとに作成したもの。入学金や授業料、施設設備費などから6年間の総額を算出している。大学によっては、諸会費や委託徴収金などが別途必要な場合もある。 私立大学の医学部医学科入試では、偏差値とともに学費の高さが壁となるケースも多い。6年間の学費総額をみると、もっとも高いのは川崎医科大学4,666万円、もっとも安いのは国際医療福祉大学1,850万円と、最大2,800万円以上の開きがあることがわかる。私立大学医学部の学費:6年間総額6年間の学費総額を安い順にみていくと、次のようになる。学費の安い私大医学部医学科 10大学1 国際医療福祉大学 1,850万円2 順天堂大学 2,080万円3 関西医科大学 2,100万円4 日本医科大学 2,200万円5 慶應義塾大学 2,241万9,600円6 東京慈恵会医科大学 2,250万円7 自治医科大学 2,300万円8 東邦大学 2,580万円9 昭和医科大学 2,700万円10 大阪医科薬科大学 2,841万円一方、高い順にみていくと、以下のとおりとなる。学費の高い私大医学部医学科 10大学1 川崎医科大学 4,666万円2 東京女子医科大学 4,621万4,000円3 金沢医科大学 3,950万円4 帝京大学 3,908万6,000円5 北里大学 3,890万円6 福岡大学 3,773万8,260円7 兵庫医科大学 3,760万円8 杏林大学 3,700万円8 埼玉医科大学 3,700万円10 獨協医科大学 3,660万円 いずれにしても私大医学部の学費は高額であり、一般家庭にとって決して安くない金額である。志望校選びには、学費が免除される「修学資金貸与制度」のある大学を検討する方法のほか、奨学金や各大学独自の支援制度などを利用する方法などもあり、学費情報とあわせて検討してほしい。 「修学資金貸与制度」は、自治医科大学や産業医科大学、東北医科薬科大学が導入。たとえば、産業医科大学では、学生納入金の一部(旧国立大学の学生納入金との差額にほぼ相当する額)を、入学から卒業するまでの間(8年を限度)貸与され、卒業後、貸与を受けた期間の1.5倍の期間、産業医等の返還免除対象職務に従事すると返還の義務が免除される。 なお、2025年度入学生から学費が改定される場合もあるため、本記事はあくまで参考とし、2024年度学費の詳細や最新情報については必ず各大学発行の募集要項などで確認すること。