東京都の花粉飛散、2024年春は前年1割減…ヒノキ1.2倍 | NewsCafe

東京都の花粉飛散、2024年春は前年1割減…ヒノキ1.2倍

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飛散花粉数の経年変化と2024年予測値との比較(都全体)
  • 飛散花粉数の経年変化と2024年予測値との比較(都全体)
  • 飛散花粉数が「多い」以上の日数(予測との比較)
  • 2024年春 飛散花粉数と予測値との比較(各地点)
  • 2024年、2023年および過去10年平均のスギ花粉飛散開始日
 東京都は2024年9月12日、2024年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散状況を発表した。都内のスギ・ヒノキ飛散花粉量は、2023年春の9割で、過去10年平均の1.3倍。花粉別では、2023年春に対してスギは8割、ヒノキは1.2倍となった。

 東京都は、花粉症の予防や治療を適切に行うことができるよう、花粉飛散予測や飛散花粉数の観測を行っている。今回、9月11日開催の2024年度第1回東京都花粉症対策検討委員会における専門家の意見を踏まえ、2024年春の都内スギ・ヒノキ花粉飛散状況の解析と予測の比較検証結果などを公表した。

 2024年1月4日から5月12日までの期間、都内12地点の飛散花粉数の平均は、平方センチメートルあたり7,004個。2023年春の9割で、過去10年(2014年~2023年)平均の1.3倍だった。花粉別では、2023年春に対してスギは8割、ヒノキは1.2倍。過去10年平均と比べると、スギは1.5倍、ヒノキは9割であった。

 1日に観測された飛散花粉数が「多い」(平方センチメートルあたり30~50個未満)以上の日数は、都内12地点の平均39日。2023年春(40日)より1日少なく、過去10年間平均(33日)より6日多かった。

 予測との比較では、12地点を平均した都内の飛散花粉数は、予測最大値にほぼ一致。地点ごとにみると、都内12地点のうち6地点は予測の範囲内だった。予測最大値を上回っていたのは杉並、青梅、立川、府中、小平で、八王子のみ予測最小値を下回った。予測の範囲内でなかった6地点の予測最大値(最小値)と実際の飛散花粉数との割合は、立川で158%だったが、ほかの5地点は97~120%で、「ほとんどの地点でおおむね予測に近い値であった」と分析している。

 都内平均の飛散花粉数が「多い」以上の日数は、38日程度の予測に対し、実際は39日でおおむね予測どおりだった。区部は35日、多摩部は40日の予測に対し、実際は区部が39日、多摩部が40日で、予測と比較すると区部は4日多く、多摩部は予測に一致した。

 一方、スギ花粉の飛散開始日は、青梅、多摩、立川が2月9日ともっとも早く、千代田、葛飾、杉並、北、八王子、町田、府中、小平が2月13日、大田が2月14日だった。2023年度第2回委員会検討結果として発表した当初の予測は、2月8日~12日、2月1日に公表した再予測は2月7日~11日で、実際の飛散開始日と再予測を比較すると1~7日の差があった。

 花粉飛散状況などの詳細を掲載した委員会資料は、東京都健康安全センターWebサイトから閲覧できる。

 東京都によると、夏から秋に飛散する草本花粉にも注意が必要。「東京都アレルギー情報navi.」では、イネ科、ブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラの花粉など、都内の主要な花粉の飛散花粉数データなどを随時発信している。
《奥山直美》

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