「他人の不幸は蜜の味」…この言葉を実感してしまうことは? | NewsCafe

「他人の不幸は蜜の味」…この言葉を実感してしまうことは?

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「他人の不幸は蜜の味」…人の不幸を見知って心地よく感じる事を例えた慣用句の一種だが、決して気持ちのいい言い回しではない。「妬み」や「嫉み」といった人間の負の感情が痛いほど濃縮されたそのフレーズは、表現としては秀逸だが、目を背けたくなるほどの威力を持っている。
しかし近年、この心の動きが脳科学的に証明され話題になった。それも、放射線医学総合研究所や東京医科歯科大学など、名のある研究機関が共同で発表を行ったものだ。
その実験内容を簡単にまとめると「健康な大学生19人それぞれを主人公として、他に3人の登場人物が存在するシナリオを読んでもらい、ストーリーに対する脳活動を計測する」…というものだ。3人の登場人物はそれぞれ、学業成績や経済状況などで主人公より優れている部分がある、という設定である。
その結果…詳細はここでは省くが、つまりは「自分より優れた登場人物に不幸が起こった時、脳は喜びを感じた」という結論が得られたというのである。
なんとも複雑な気持ちにさせられる話だが、それでも"人の不幸を目にして感じる喜び"には個々人で多寡があるはずだ。そして、不幸に見舞われた人に対し、身を粉にして助けようとするのも人間だ。それを偽善と言われてしまえばそれまでだが…。

そこでNewsCafeのアリナシコーナーでも「他人の不幸は蜜の味だと思う?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。

【アリ…45.4%】
■いくら綺麗言で取り繕っても人間そんなもんでしょ。
■心の中でざまあみろと思ってしまう。
■嫌いな人の事だけ。だって人間だからねぇ。
■不幸の度合いにもよる。最近太ったとか聞くと内心ほくそ笑む。
■人の幸せが喜べない自分がいる…。
■多少は思ってないとやってらんない。
■だから他人には大事なことは話さない。
■他人が私の失敗を喜んでいた。
■本気で心配したり悲しむのだけど、心の片鱗に優越感。
■みんな本心ではそうだろ?

【ナシ…54.6%】
■そこまで性格悪くない。
■嫌な言葉。不快だわぁ。
■人の不幸を喜ぶと自分の幸運が逃げていき、不運がやってくる。
■基本思わない。ただし"底意地悪そーな奴ら"だけは…思う。
■そんなことしてたら「明日は我が身」になりますよ。
■蜜の味なんて思う人間にはなりたかねえよ。
■震災に遭った人や、トンネル事故など心が痛む。
■他人の不幸は、自分の疑似体験として教訓にする。
■他人の苦しみが理解できない人間が一番不幸だと思う。
■楽しくない。

結果は【ナシ派】やや優勢ながら、おおよそ半々…といったところ。この意見の割れ方にも、このテーマの真髄が表れているようで面白い。「人の不幸を喜ぶのは良くないことだ」と思う気持ちがありながらも、妬んだり嫉んだりの感情はゼロにはならない…そんな人間らしさが見て取れる結果になったのではないだろうか。
両派に様々な意見が寄せられたが、正直なところ【アリ派】【ナシ派】どちらの声にも「一理ある」と感じさせらる部分があった。しかし、なかでも印象的だったのは「人を呪わば穴二つ」というコメント。これもまた古くからの慣用句だが、戒めの言葉として非常にわかりやすい。
「禍福は糾える縄のごとし」ということわざもある。このテーマに答えがないことは承知の上だが、自分の身に起こった不幸を、他人に喜ばれたくはないものだ。

[文・能井丸鴻]
[写・dancing+bambi]
《NewsCafeアリナシ》
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