デート中の男性が、通りすがりのステキな女性を"チラ見"してしまい、彼女が不機嫌になる…。ドラマなどではよく見かけるシチュエーションだが、そもそも"チラ見"という俗語が浸透しだした1990年代当初は「女性が好みの男性に"チラッと見て"視線を送り、向こうから声をかけさせる技」という意味で使われていたらしい。
その後、いつのまにか"チラ見"は「見ると失礼にあたる人・物を、見たいという興味・関心から瞬間的に見ること」という意味合いに変わり、言葉としては使い勝手が良くなった。どちらにしても"正々堂々"とはいかないぶん、なんとなくいかがわしい雰囲気が漂う言葉ではあるのだが…。
NewsCafeのアリナシコーナーでは「すれ違う人の顔をチラ見してしまう…アリかナシか」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…58.9%】
■チラ見ぐらいならあるでしょ。
■服やスタイルで目立つ人は顔も見ちゃう。
■目が悪いからチラ見じゃなくてジーッと見てしまう。
■美人らしき人なら見る。ブスらしき人だったら見ない。
■わんぱくそうな子供やかわいらしい中高生の女の子はつい見てしまう。
■なかには振り返ってガン見する人もいる。
■あまり見ないけど、たまに見ると大抵相手もチラ見。
■仕事関係の人だったらシカトはマズイし。
■ながら歩きの方にぶつかるから視線確認する意味で。
■なぜだろう、無意識の自己防衛行為なのかな?
【ナシ…41.1%】
■見られると不愉快なので、私もしません。
■歩く時はうつむきがち。別に悪いことしてないけど…。
■人は見ないがお散歩わんちゃんしっかり見ます。
■相手によってはトラブルになるから。
■身長が150cmなので、わざわざ見上げません。
■ケンカ売ってるとしか思えん(怒)!!
■視線って意外と気付くものだよ。目が合っただけで勘違いはヤバイ。
■都内でそれをやってたら目が疲れる。いったい何人とスレ違うか…。
■見ないよ。見られてると思われるのもイヤだし。
■だから、知人に会っても気付かないことが多々あり…。
結果は【アリ派】が約6割の多数派。寄せられたコメントを見る限り"意図して見ている"人と"つい見てしまう"人が半々くらい…といったところだろうか。意図して見ているという人の理由は、相手の美醜の確認から進路の安全確認まで様々だ。一方の【ナシ派】4割は「見られると不愉快なので、こちらからも見ない」という意見が最多だが、興味深かったのは両派ともに「トラブルを避けるため」という声が寄せられていた点である。
「他人に無関心になれるほど安全な社会じゃなくなったから」という【アリ派】に対し「今は異常者が多い。目が合っただけで刺されるかもしれない。明日は我が身」という【ナシ派】…。どちらが正解かはケースバイケースだろうが、物騒な事件が多い今、意外にも考えさせられるテーマであった。
[文・能井丸鴻]
《NewsCafeアリナシ》
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