
家族から「最近、いつもと違う匂いがする」と言われたらショックですよね。周りの人に不快感を与えていないか不安になってしまいますよね。汗のかきやすさや常在菌の種類などによって個人差があるのが体臭です。しかし「自分はこういう体質だから仕方ない」と思っていると、思わぬ病気を見逃すことも。そこで、体臭と病気の関係について、医師の木村先生に教えてもらいました。
「最近匂いが違う」と言われたら?体臭が変化する理由

イラスト/lely
香水も柔軟剤も変えていないのに「最近、匂いが変わった」と指摘されると「なんでだろう」「周りの人もそう思っているのかな」と不安になりますよね。汗の匂いは、汗の量や皮脂の分泌、食生活やストレス、睡眠不足など気候や生活の変化によって変化するものです。そのため、年齢を重ねることでも匂いは変化していくものです。しかし一方で、体臭や口臭の変化が糖尿病や腎機能の低下などに伴ってあらわれるケースもあります。また、病気ではないものの体臭の急激な変化は更年期によるものだとも考えられます。
体臭が変わったからといって、必ずしも病気が隠れているとは限りません。では、どのような匂いに注意が必要なのでしょうか。
その匂い、病気?特徴と一緒に確認しよう

Photo:O-DAN
体調の変化によって体臭や口臭も変化することがあります。ただし「この匂いはこの病気」のように確実な判断基準ではありません。「匂いが変わった」と言われたら、その匂いの特徴だけではなく、喉の渇きや体重の変化などにも注目しながら確認しましょう。
甘酸っぱい匂い
糖質の摂取量を極端に減らしたり食事を抜いたりすると、からだは脂肪を分解してエネルギーを算出しようとします。その際に増える「ケトン体」によって、甘酸っぱいような口臭に変化することがあります。
ダイエットによる糖質制限だけではなく、糖尿病によって体内のケトン体が増えた場合も、似た匂いが生じる可能性があります。「糖質制限をしていないのに、口臭が甘酸っぱくなった」「吐き気や強い喉の渇きを感じる」という場合は糖尿病の可能性があるので、内科もしくは代謝内分泌科に相談しましょう。
以前より脂っぽい匂い
脂っぽい匂いが強くなった場合、病気ではなく普段の体臭が強くなっている可能性が高いと考えられます。
汗をかく量が増えたり、皮脂の分泌量が増えたりしているかもしれません。その他にも、運動不足や睡眠不足が重なると皮膚に汗や皮脂が残りやすくなり、体臭が強くなります。とくに、40代以降は更年期に伴うほてりや寝汗によって、首元や背中の匂いが強くなる人が多いので注意しましょう。
除光液・アンモニア・甘いカビのような匂い
除光液のような匂いは糖尿病性ケトアシドーシス、アンモニアのような匂いは腎機能の著しい低下、甘いカビのような匂いは重い肝機能障害の可能性があるので注意したい匂いです。
ただし、上記のような病気にかかった場合でも、必ずしも匂いがあらわれるわけではありません。持病や服用中の薬の副作用、健康診断などの結果を見ながら、気になる点があればすぐに医師に相談しましょう。
本記事では、匂いの傾向による病気の可能性についてお届けしました。
つづく▶▶更年期でニオイも変わる!?【40代・50代女性】体臭を整える方法とは
では、匂いが気になるときに整えたい生活習慣について、医師のアドバイスをお届けします。




