養鶏場で生まれ育った1羽の雌鶏が、出荷用トラックから脱走!人生初の自由を手に入れた彼女は、刺激と危険に満ちた世界を走り抜け、ワケあり一家が暮らす家へと辿り着く。
庭に建つニワトリ小屋で新生活を送るなか、初恋を知り、初めて産んだ卵を温め育てようと決意する。ところが大切な卵は毎日人間に回収されてしまう過酷な現実に直面。人生とは? 生きるとは? 雌鶏は我が子がヒヨコになる日を夢見る一方、飼い主一家はとある事件に巻き込まれる。そこには両者にとって思いがけない運命が待ち受けていた…。
主演を務めるのは8羽の雌鶏(エスティ、サンディ、フェリ、エンチ、エティ、エニクー、ノーラ、アネット)。演技未経験の“新人俳優”でありながら、世界的に著名な動物トレーナー、アルパード・ハラシュの指導のもと、CGIや特殊効果に頼ることなく実演による撮影を敢行した。「鶏は三歩歩くと忘れる」という俗説を鮮やかに覆す名シーンの数々を熱演している。
監督・脚本を務めたパールフィ・ジョルジは、『ハックル』(02)、『タクシデルミア ある剥製師の遺言』(06)がアカデミー賞国際長編映画賞のハンガリー代表作品に選出された実力派。
本作では雌鶏の目を通して移民問題、人身売買、貧困、格差など、現代ヨーロッパ社会を鋭く、そしてユーモラスに暴き出し、想像を超えるスリルと愛に満ちた物語を完成させた。2025年の第50回トロント国際映画祭では「大胆さ、知性、創造性にあふれ、他に類を見ない驚くべき独創性」と評され、審査員特別賞(特別表彰)を受賞。また同年、第38回東京国際映画祭、第73回サン・セバスティアン国際映画祭などでも上映され、世界中の観客を魅了した。
この度解禁となったキービジュアルは、舞台となるギリシャの海辺を背景に、主演である黒い雌鶏がまっすぐこちらを見据えた印象的な一枚。横には「びっくり、人間って放し飼い!?」という挑発的なキャッチフレーズが添えられている。『雌鶏』は9月25日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。












