
更年期を迎えると、肌のハリ不足や髪のボリュームダウン、体型の変化など、さまざまなエイジングサインが気になり始めるもの。しかし、実は見落とされがちなのが「歯ぐきの老化」です。なぜ更年期女性ほど歯ぐきケアが重要なのか、美容皮膚科医の友利新先生と歯科医師の照山裕子先生に話を聞いてきました。
▶実は肌と同じくらい見られている!?実は肌や歯と同じくらい見られている⁉
口元の美しさで真っ先に思い浮かべるのが歯の白さ。しかし、歯をいくら白くしても隣接する歯ぐきが健康で美しくないとむしろアンバランスで不自然な口元になってしまうのは想像に難くないのではないでしょうか。
そもそも理想的な歯ぐきとは明るいピンク色で血色がよく、透明感があり、適度なハリと弾力を備えている状態です。さらに歯と歯茎の境界が引き締まり、歯茎が下がっていないことも重要なポイントです。しかし歯のホワイトニングをきっかけに口元への意識が高まり、その後に歯茎の色や形が気になり始める人は少なくないんだとか。
「これは肌の悩みにも似ていて、最初はシミやシワが気になっていた人が、ケアを続けるうちに透明感やくすみ、血色感に目が向くようになるのと同じ流れです。また肌のトーンが明るくなることでレフ版のような役割になって顔全体が明るく見えるように、歯ぐきの血色や透明感が口元だけでなく顔全体の若々しさにも影響します。そのため老化が気になる人ほど、肌のエイジングケアと同じように歯ぐきのエイジングケアにも注力してほしいです」(友利先生)
▶更年期世代は歯ぐきの老化が加速?エストロゲンの減少で歯ぐきも炎症しやすい体に
そんな歯ぐきのエイジングケアで最近トレンドになっているのが「糖化」というキーワードです。
「肌の糖化と同じように歯ぐきも糖化してしまうと、歯ぐきの主成分であるコラーゲンが劣化して弾力や免疫力が低下。炎症が起きて歯周病が悪化し、出血や腫れ、歯ぐきが下がり、歯を失ったり全身疾患に影響したりするリスクが高まってしまいます」(照山先生)
この歯ぐきの糖化は更年期女性ほど気をつけなければいけません。まず更年期になると女性ホルモンであるエストロゲンの減少から血糖値が高い状態が続きやすくなり、「糖化生成物」(AGEs)を増やして糖化が促進されやすくなってしまうことも指摘されています。
「またエストロゲン減少と自律神経の乱れから唾液が減り、口腔内が乾く症状『ドライマウス』に悩む人も多いです。唾液には口の中を清潔に保つ働きがあり、細菌の増殖を抑えたり、粘膜を保護したりする役割があります。しかし、唾液が減って口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり、歯ぐきの炎症や歯周病リスクが上昇。唾液は体を守るための大切な液体なので唾液が減るということは、その分だけ自分でケアをしなければならなくなることを知っておくことが大事です」(友利先生)
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