
「家族だから」「昔からの付き合いだから」と、本当は気が乗らない集まりに顔を出したり、我慢して関係を続けている…。そんな状況に悩まされている人は、少なくないのではないでしょうか。
そんな人間関係のもやもやに対し、実業家・投資家・映画プロデューサーの嶋村吉洋氏は「大人になったら、血縁に執着する必要はない」と語ります。
本記事では、嶋村氏が人生100年時代を生き抜くためのビジネス論をまとめた著書から、自分らしく生きるための人間関係の考え方や、心地いいつながりのつくり方を紹介します。
※本記事は書籍『人生100年時代を生き抜くための億万長者のコミュニティ資本論』(嶋村吉洋:著/プレジデント社)から一部抜粋・編集したものです
大人になったら「血縁」よりも「価値観」でつながる人を選べ
私の家庭は、いわゆる「複雑な家庭」でした。父は酒を飲んで暴れるタイプで、両親は私が小学1年生のときに離婚しました。父に引き取られたのですが、再婚相手は私に無関心で、家事育児をまったくしませんでした。今で言うネグレクトですが、私にとってはラッキーでした。
「あれしなさい、これしなさい」と言われない分、自分で自由に考えて動く力が自然と身についたからこそ、今の成功があると思っています。ゼロから這い上がってきた人は、やっぱり強いです。親がお金を出してくれると、いざというときに踏ん張れないことが多いように感じます。
私が24歳のとき、父親が6000万円以上の借金を抱えて寝たきりになりました。そのとき、助けてくれたのは親族ではなく、仕事関係の人でした。
親族はあれこれと口は出すけれど、いざというときにはお金を出してくれませんでした。ただ血がつながっているだけで、助け合ったり、高め合ったりするわけではない親族より、価値観でつながっているコミュニティこそが、私にとって本物の仲間なのです。
大人になったら、血縁に執着する必要はありません。あなたの人生に口出ししてくる親族が、その人生の責任を取ってくれるのか考えてみてください。答えはたいてい「ノー」です。それなら、自分の責任で、自分の価値観に合った人たちと生きていくほうが絶対いいに決まっています。
人生は「逃げ道」を持つことで自由になる
お金に困らない人生を目指すために、まずできることは「所属先を増やす」ことです。会社や家族といった、どれか一つだけに人生を預けていると、何かあったときに一気に崩れてしまいます。
しかし、信頼できる仲間やコミュニティがもう一つあれば、そこに「逃げる」ことができます。これは単なる「逃げ」ではなく、「余裕」です。
もし所属したコミュニティに合わない人がいたら、離れればいいだけです。わかり合おうと「話す」のではなく、「離す」のです。嫌な気持ちを引きずってまで、その場に居続ける必要はありません。人生には限られた時間しかないのですから、「今この人といたい」と思える関係に時間とエネルギーを使うべきです。
もし、あなたがそういう人とまだ出会えていないなら、今までと違うことを試してみてください。SNSで気になる人にコメントしてみるでもいいし、ジムの体験に行ってみるでもいい。そうすれば、新しいコミュニティが見つかるかもしれません。
大事なのは、「誰かに決められた人生」から一歩でも外に出ることです。その小さな一歩が、思いもよらない未来への扉を開いてくれるかもしれません。
ここまでの記事では、「コミュニティの考え方」についてご紹介しました。つづく関連記事では、「これからの時代に求められる働き方」をお届けします。
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著者:嶋村吉洋(しまむら・よしひろ)
実業家。投資家。映画プロデューサー。10代で起業し、現在はさまざまな分野で多角的に活躍中。投資家としては、阪急阪神HD、サイバーエージェント、テレビ東京、朝日放送HDなど数社の大株主となり、2025年9月末時点における総資産は数百億円に上る。また、ソーシャルビジネスコミュニティ「ワクセル」を発足。1,500名に及ぶコラボレーター(協力者)が参画し、100以上のプロジェクトを創出している。さらに、ワールドセールスを狙った映画製作においても、エグゼクティブプロデューサーとして関わった作品が、アメリカやヨーロッパ、韓国などの国際映画祭で受賞を重ね、最新作はネットフリックスで6か国の1位と2位、アメリカの配信で初登場第1位にランクインしている。著書に『となりの億万長者が17時になったらやっていること』(PHP研究所刊)など。




