
さんきゅう倉田です。10代の頃は全然勉強しなかったのに、30代になって勉強が好きになったので3回受験して東京大学に入学しました。
稀に、「一般受験したんですか?」と聞かれることがあります。つまり、社会人受験などの面接や小論文だけの簡便な方法で入学したのかどうか確認されています。東大の学部には社会人入試はありません。
この質問は不快ではないけれど、「この人、東大生って言ってるけれど、正規の一般入試ではなくて、試験がない社会人入試で入ったのに、東大生って言ってるのかな。よーし、確認してやれ」と意地の悪い考えを持っているのかなと邪推してしまいます。どんな受験方法でも東大が認めた受験方法ならそれでいいじゃないですか。
▶部活、勉強の頑張りすぎでメンタル不調に指定校推薦で立教大学理学物理学科へ
埼玉県の公立高校に通っていたAさん。佐藤勝彦さんの相対性理論の本にあった「時間にも空間にも誰からも同じに見える唯一の尺度はないのです」という言葉をきっかけに物理に興味を持ち、一般受験で東京理科大を考えていたが、精神的な不調で諦めた。
中学高校は女子カバディ部に所属し、生活の中心がカバディだった。高二の夏から勉強を頑張ったが、部活と両立できず苦しんだ。部活に貢献できることが自分にとっての”正しさ”だったが、それが中途半端になったことでひどく悩んでしまう。
部活は20時に終わる。それから駅まで移動して夕飯を食べて、23時まで塾で勉強した。
高校3年生になってすぐの頃、家から出られなくなった。起き上がれないほど体が重い。少し前から、電車見ると飛び込みたい気持ちになった。学校に行っても、教室の様子が見えず、友人たちの話がうまく認識できない。塾から家に帰ってきても、すぐには寝付けず、考え事をしてしまう。深夜2時に寝て、朝7時に起きる生活が続いた。
▶精神的な不調を救った母のひと言精神的な不調を救った母の一言
原因が精神的なものであることは分かっていた。1週間ほど休んで家から出られるようになったが、部活と受験の両立を考えると不安だった。そんなとき、母親の一言がAさんを救った。
「成績が悪くないから指定校でどこか行けるじゃん」
それまでは、「できなきゃいけない」「やらなきゃいけない」。そう思って自分を追い詰めた。完璧主義で、がんばれない自分に対して不甲斐なく思い、責めた。勉強は楽しくなく、部活もうまくいかなかったことが彼女を追い詰めたが、母の一言で別の道が開けた。
それから学校の廊下に張り出されていた指定校推薦の情報を読み、一般受験から方針を変更した。
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