
「突然、胸がドキドキして止まらない」
「汗が一気に噴き出してしまう」
このような悩みを抱える40代の女性は多いもの。だからこそ、周りに話しても「あるある」と共感されるだけで終わってしまうことがあります。しかし「年齢のせい」「誰でもあること」と受け流すのは危険です。激しい動悸や異常な発汗は、命に関わる病気が隠れているケースもあるのです。
「更年期だから仕方ないと放置していたら、倒れて緊急搬送された」という例も少なくはありません。40代だからこそ見逃したくない、動悸と汗の正体や対処法を婦人科医の横倉先生が解説します。
Q.激しい動悸や汗は更年期のあるある症状ですよね?

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代表的な更年期症状として、動悸や発汗、ホットフラッシュが知られています。女性ホルモンの分泌量が急激に変動することで、これらの症状が起こります。だからこそ、
- 突然胸がドキドキする
- 汗が噴き出すように出る
- 息苦しさを伴う動悸がする
- 顔や上半身が熱くなる
このような症状を「我慢するしかない」と受け流す人も多いもの。しかし、これらの症状は重大な病気のサインかもしれません。
Q.突然死のリスクも……「動悸や汗」から考えられる病気は?

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激しい動悸や止まらない汗を放置していると、突然死のリスクが高まることがあります。このような症状から考えられる病気について解説します。
不整脈
不整脈とは心臓のリズムが乱れている状態であり、下記のような症状があらわれることが多い病気です。
- 胸がバクバクするような動悸を感じる
- 脈が飛んでいる
- めまいやふらつき
- 息切れや苦しさ
軽度の場合は経過観察で様子を見ることもありますが、重症化すると心不全や突然死、脳梗塞のリスクが高まります。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されている状態です。女性に多い病気で、更年期症状と混同する人も少なくはありません。
- 激しい動悸がする
- 汗をかきやすい
- 体重の減少
- 手が震える
- イライラしやすくなる
上記のような症状があらわれることが多い病気です。重症化すると、致死率10%以上の甲状腺クリーゼと呼ばれる状態や、心不全の進行リスクが高まる可能性もあるため、早期発見が重要です。
Q.我慢は不要!病院を受診する目安は?

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「忙しいし、動悸や汗くらい放置しよう」
「みんな同じ症状があるし」
このように我慢をする人が多いですが、動悸や発汗を放置するのは危険です。病院を受診する目安や、受診すべき診療科を紹介します。
受診を考えるべきタイミングと診療科
下記のような症状があらわれたら、病院の受診を強くおすすめします。
- 突然、動悸が悪化した
- 睡眠中のように安静にしていても、動悸がおさまらない
- 息苦しさや胸の痛みを感じる
- 日常生活に支障が出ている
動悸や不整脈を強く感じる場合は循環器内科、大量の汗やイライラを感じる場合は内分泌内科を受診しましょう。「どちらに行けばいいのかわからない」という場合は、内科の受診でも構いません。
本編では、更年期と似た症状を示す重大な病気や、受診の目安について解説しました。
▶▶検査で異常なし…それでもつらい動悸と汗。症状を落ち着かせるために「自分でできること」とは
では、病気ではない場合に取り入れたいセルフケアや、体の内側から整える方法をご紹介します。




