突然、妻に先立たれたコミック・アーティストの父。幼い2人の息子を抱え、慣れない家事をし、手探りで新たな生活を始めようとしていたある日、1本の謎の電話がかかってくる。
「彼女は逝ったが、私はいる」――その正体不明の男は、その日から父につきまとい、ついにはコミックとして描く生き物に似た“クロウ”となって姿を現わす――。
この度解禁されたポスタービジュアルには、深い憂いをたたえた表情でたたずむベネディクト・カンバーバッチ演じる父と、その背後に潜む黒い鳥“クロウ”の姿が大きく配されている。悲しみに沈む父をあざ笑うかのようでもあり、静かに見守っているようでもあるクロウの異様な存在感は、本作の底知れない世界観を匂わせる。
予告映像は、妻を失い、幼い息子2人を抱えて途方に暮れる父親の痛切な吐露から始まる。慣れない育児に翻弄され、精神的に追い詰められていく日常に、やがて不穏な気配が忍び寄る。「見つけたぞ、哀れな父親」という忌まわしい声とともに、その一家に入り込んでくる漆黒の翼。父が描くコミックに出てくるクロウにも似た姿で現れたその存在は、「妻を亡くした夫は、二人の息子を見捨てた」と冷酷な言葉を突きつけてあざ笑う。そして、物語は現実と空想が混じり合う、恐怖の夢幻世界へと引き摺り込まれていく。
ベネディクト・カンバーバッチのキャリアの中でも、ひときわ生身の人間としてのリアリティを刻み込んだ、悲しみと狂気が入り混じる迫真の演技は必見。
映像の最後、絵を描く父は、背後にたたずむクロウに対し「好きにしろ」とつぶやく。それに応じる「いや、私は最善を尽くす」というクロウのセリフは、この奇妙な関係性がどこへ向かうのか、予測もつかない結末を期待させている。
『フェザーズ その家に巣食うもの』は3月27日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。
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