
仕事だけでなく、家事に介護に育児に地域にと、それぞれがそれぞれの立場で多忙な日々を送るオトナサローネ執筆陣。彼女ら&彼らが各自の目線で今年「買ってよかったもの&行ってよかった場所」を語る、2025年ベストバイ&ベストプレイスです。
ファッション&美容イラストジャーナリストのヤベミユキさんから、2025年に買って「家族のストレスがより減った」、イライラ削減に役立った6つのアイテムを教えていただきます!

【2025ベストバイ&ベストプレイス】
年を重ねるごとに「大切な場所」がわかってくる。いま大切にしているのは「家族の空気が荒れない」こと
年齢を重ねるにつれて、
「買ってよかった」という感覚が少しずつ変わってきました。
ときめいたかどうかより、
流行っているかどうかより、
家族の空気が荒れなかったかどうかを思い出すようになったのです。
40代の私と、思春期の娘たち、そして働きすぎなくらい働く、合理主義の夫。
それぞれが疲れやすく、揺らぎやすい今、
我が家の買い物は「贅沢」ではなく、
摩擦を減らし、回復を助けるための選択になっていました。
ここに挙げるのは、
2025年に我が家が「家族で使って正解だった」と感じたものたちです。
高価なものもあれば、数百円のものもあります。
共通しているのは、
誰か一人ではなく、家族全体が少し楽になったことでした。
スマートリング ― 夫の体を心配して始めた“数字のある暮らし”

きっかけは、夫に持病ができたことでした。
これ以上、ストレスや疲れを溜めさせたくない。
「大丈夫?」と聞き続けるより、体の状態が分かったほうが、
余計な心配も減るのではと思ったのです。
だから最初は、完全に夫のために買いました。
ところが、使い始めてすぐに気づいたのは、私自身のことでした。
思っていたより睡眠時間は短く、
睡眠中の呼吸や回復の質まで数値で見えることに、驚きました。
最近、何をしても無気力で疲れやすく、
それも年齢のせいなのかな、とどこかで諦めかけていました。
でも、睡眠の状態を知ってみると、
改善できる場所が、思っていたよりはっきり見えてきたのです。
また日中も、だらだらとSNSを見ている時間は、ストレス数値が赤くなり、
活動している最中のほうが、むしろ落ち着いている。
「休んでいるつもり」と「体が休めている」は違うのだと、腑に落ちました。
夫の体を守るために選んだはずのスマートリングでしたが、
ストレスを溜めやすかったのは私のほうだったことも驚きでした。
体調を完璧に管理するためのものではありません。
けれど、疲れている日を「なかったこと」にしないで済むようになりました。
■RingConn Gen 2 スマートリング
リファ ドライヤー ― 娘の機嫌と、夜の時間に余裕が戻ってきました

思春期の娘たちを見ていて気づいたのは、
イライラの原因が、案外ささいなところにあるということでした。
そのひとつが、髪型が決まらないこと。
前髪がうまくいかない。
乾かしても広がる。
時間だけが過ぎていく。
リファのドライヤーを使うようになってから、
その時間が目に見えて短くなりました。
乾くのが早く、まとまりやすい。
「もう一回やり直す」というやりとりが減りました。
それだけで、
娘の“心の治安”が、はっきりとよくなったと感じています。
私自身にとっても、
一日の終わりのドライヤー時間が短くなったのは大きな変化でした。
これは美容家電というより、
家庭の空気を整えてくれる道具だったと思います。
アゼライン美容液 ― ニキビができたらこれ、という“家族の共通ルール”

思春期の娘たちにも、40代の私にも、
ニキビは突然できます。
ひとつできるだけで気分が落ち、
家の空気まで少し重くなる。
以前は、そのたびに
「どう治す?」と迷っていました。
SHIMBIのアゼライン美容液を使うようになってから、
そのやりとりがなくなりました。
ニキビができたら、とりあえずこれ。
家族の中で、自然と共通認識になったのです。
下手に触らず、2〜3日様子を見ると、
きちんと落ち着いていく。
「これを塗っておけば大丈夫」と思える一本があるだけで、
気持ちはずいぶん楽になります。
我が家にとって、
これはスキンケアというより、
肌トラブル用の救急箱のような存在です。
■シンビメソッド SHIMBI [アゼライン酸15% × サリチル酸0.2% ] 15ml
アレクサ ― 探し物で怒らなくなった、それだけで十分でした

リモコンが見つからない。
そんな小さなことで、
家の中の空気が、ピリッとすることがありました。
アレクサが来てからは、
音量も再生も、声をかけるだけ。
探し物が減り、
家の空気が荒れにくくなりました。
もうひとつ助かっているのが、呼びかけ機能です。
朝、2階まで起こしに行って、
イライラした声を出すことがなくなりました。
最新機能を使いこなしているわけではありません。
でも、みんなが怒らなくて済む回数が減る。
それだけで、十分すぎる価値でした。
■Amazon Echo Dot (エコードット) 第5世代 – Alexa
■Amazon Echo Pop (エコーポップ) – コンパクトスマートスピーカー with Alexa
キュレル モイストバリアバス ― かゆみが減ると、家の空気が静かになります

お風呂上がり、濡れた身体にそのまま塗れるのがいちばんの理由です。
乾燥でかきこわしていた夫や娘が、ずいぶん楽になりました。
私自身も、正直ボディの保湿まで手が回りません。
それでもこれなら続けられる。
タイツを履いた日の内もものかゆみがなくなったのも、嬉しい変化でした。
かゆみは、小さいけれど確実に気分を荒らします。
それを止めてくれたのが、この一本でした。
■キュレル バスタイム モイストバリアクリーム 310g
ダイソー キャベツ用スライサー ― 忙しいときほど、ここは削らない

朝から山盛りのサラダを食べていると、
「よく食べるなあ」と夫に笑われます。
忙しい日は、つい食事を簡単に済ませたくなるけれど、
私は逆に、キャベツを刻む時間を大切にするようになりました。
ダイソーのキャベツ用スライサーがあると、
その“ひと手間”が重くなりません。
結局、食事を崩さないほうが、一日が早く、穏やかに回る気がしています。

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おわりに
振り返ってみると、
「買ってよかったもの」は、
何かを増やしてくれたというより、
イライラや無理を減らしてくれたものばかりでした。
ちゃんと眠れていないことに気づけたこと。
娘の機嫌が荒れにくくなったこと。
肌やかゆみの不快感が連鎖しなくなったこと。
探し物や迷いが減ったこと。
きちんと食べる習慣が続いたこと。
2025年の“買ってよかった”は、
ときめきよりも、
持ち直せたかどうかで選ばれていました。
【2025ベストバイ&ベストプレイス】




