【モデルプレス=2025/12/01】2024年に放送されたTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」のスペシャルドラマ「新年早々 不適切にもほどがある! ~真面目な話、しちゃダメですか?~」が、2026年1月4日に放送される。主演を務めた阿部サダヲ(アベ・サダヲ/55)がモデルプレスらの取材に応じ、今作の魅力や共演者とのエピソードなどを語った。【写真】「ふてほど」純子(河合優実)の別人級イメチェンに衝撃の声◆阿部サダヲ主演「不適切にもほどがある!」「不適切にもほどがある!」は、阿部演じる中学校の体育教師で昭和のおじさん・小川市郎が、ひょんなことから1986年から令和の時代へタイムスリップし、令和では“不適切”なコンプライアンス度外視の発言を炸裂させる作品。脚本は宮藤官九郎氏が務め、完全オリジナルストーリーとなっている。連続ドラマの最終回でタイムマシンバスが使えなくなり、昭和に戻った市郎。スペシャルドラマでは、連続ドラマのその後、タイムトンネルで好きな時代に行けるようになった市郎が、娘・純子(河合優実)の未来を変えるため再び立ち上がり、令和だけでなくさらなる未来や過去にもタイムスリップして人々をかき回す様子を描く。◆阿部サダヲ「市郎が何人も」“初めての経験”に苦戦― 連ドラの際、「最初のセリフからぶっ飛んでいて驚いた」とお話しされていましたが、今回のSPドラマの台本を読んだときの第一印象を教えてください。阿部:好きな時代に行けるという設定は面白いですけど、すごく大変そうだなと思いました。今どこに誰がいるのかがわからないから、珍しく宮藤さんもちょっと困ったって言っていました。芝居中も「あれ?(今は何年なのか)監督に聞かなきゃ」という感じでした。― 今回、再び小川市郎を演じることになりましたが、市郎を演じる上で準備したことや役への向き合い方の変化はありましたか?阿部:小川市郎自体はあまり変わらないので、事前に何かやったということはないです。ただ、年代ごとに「純子の未来を変えていいのか、いけないのか」の考えが違うので、それはちゃんと把握しようと思っていました。― SPドラマでは、たくさんの市郎が登場します。先ほども大変だったとお話しされていましたが、どのように撮影に挑みましたか?阿部:どうやって撮影するのかなと思ったんですけど、周りのエキストラの方のお芝居に合わせてやっていきました。市郎が何人もいるので、声も体も被らないようにするのが大変でしたね。合成できなくなっちゃうので。形とかもいろいろ決められていて「ここで喋ってください」と言われながらやっていったので、時間はかかりました。でも、初めての経験だったので面白かったです。合成されたものをまだ見ていないので、早く見たいですね。監督も「よかった」とおっしゃっていました。― 普段の撮影との大変さはまた違いましたか?阿部:そうですね。普段は喋っている人を見るけれど、自分と対面したことはないので「今はここの人と喋ってるんだよね?」「違う人が喋ってるのを聞いているんだよな」と思い浮かべながらやっていました。やはり、実在していないと難しいですね。◆阿部サダヲ、純子役・河合優実には「感心ばかり」― この座組で久しぶりに演技を交えた感想を教えてください。阿部:連ドラのときも思っていましたが、みなさん達者な方ですし、宮藤さんの台本が好きな人も多いと思うので、お芝居していてもすごく楽しかったです。自分たちも楽しくしようと思っていますしね。ただ、タイムトンネル、通称「いつでもドア」はみなさんクエスチョンマークをつけながらやっていた感じがすごくしました(笑)。あれは難しかったな…完成した映像を見たいですね。― 純子役の河合優実さんは今作の連ドラをきっかけに一躍注目を集め、朝ドラ「あんぱん」でも共演されていましたが、SPドラマで改めて共演してすごいなと思った部分はありますか?阿部:河合さんは、可愛さ、綺麗さ、面白さ…いろいろな顔ができる人だから、すごいなといつも思いますね。一緒にやっていていい反応もしてくれるし、面白いことが好きなんだろうなという感じはします。ちょっとニュースを見ると、海外の映画祭に行って英語を喋っているし。何でもできちゃうんだなって感心ばかりしていますね。― SPドラマのゲストとして江口のりこさんが登場されますが、共演しての感想をお聞かせください。阿部:もともと何でもできる方だと思っていましたが、「俺の家の話」(TBS系/2021)で宮藤さん脚本の作品に出られていて、宮藤さんの作品も合うんだなと感じたので、今回共演できて嬉しかったです。政治家の役なのでどういう風にやるのかなと思っていましたが、やっぱり面白いですね。今回はあの人が中心に回っていく物語なので、かなりの目玉です。江口さんは無表情なことが多いので一見機嫌が悪そうに見えるけど、撮影は結構楽しくて。本人も「やったことがないようなことをやったから楽しかった」と言っていましたし、あんな江口さんはなかなか見られないと思います。◆「ふてほど」コメディの中にある“忘れてはいけないこと”― 印象に残っているシーンや演じる上で難しかったシーンがあれば教えてください。阿部:何人もの市郎を演じるのはもちろん大変だったんですけど、忘れてはいけないのは「純子の未来を変えていいのか、いけないのか」というところ。それを悩むところはちゃんとしておいたほうがよいのではないかと思っていましたが、忘れちゃうときもあるので難しかったですね。SPドラマでは、連ドラのときに既に起きていることを描いているので、連ドラを振り返ったりもしました。「あのシーンのときにも、ここに何年の市郎が来ていたんだ」ということを考えるのは難しかったです。― 今回の宮藤さんのセリフで、面白かったものや印象的なものはありますか?阿部:「『SLAM DUNK』は何年だっけ?」というセリフで、宮藤さん「ジャンプ」読んでいたんだ…とか(笑)。まだ知らないことが多いですよね。あと、連ドラを観ている人はわかると思いますが、一応僕たちはこの世にはいないという設定ではあるので、それを壊していいのか、いけないのかというところがあります。最後は「そうだよね」と思える、いい終わり方だと思いました。◆阿部サダヲ、宮藤官九郎氏への信頼― 宮藤さんに取材をさせていただいた際、阿部さんに信頼を置いてセリフを書いているとお話しされていたのですが、やはり2人の信頼関係は感じますか?阿部:宮藤さんの脚本は絶対に面白いので、そんなに考えずに読んだままやればいいんだなという信頼があります。話し合ったことはないので感覚でしかないんですけど、読むだけでも面白いし、喋るとさらに面白いからすごいなと思います。― 今回も市郎がいろいろな時代に行きますが、この作品に出会ったことで、昭和を懐かしんだり、改めて思いを馳せたりすることはありましたか?阿部:この作品以降というわけではないと思いますけど、昭和のことをやっているテレビが多いですよね。BSを見ていると昭和の番組ばかりだし、うちの娘も昭和歌謡をよく聴いているんですよ。改めて振り返っても、昭和って面白い時代だったんだと思います。古着屋さんでも僕らが着ていたような服を着ている人がいたり、メッシュのタンクトップが売っていたりして、びっくりしますよね。― ご自身でも、昭和歌謡を歌ったり、昭和の作品を観たりすることはありましたか?阿部:あります。昔の映画を観ていましたね。最近は「尾美としのりさんって若い頃どういう感じだったけ?」と思って「さびしんぼう」(1985)を観ました(笑)。音楽も、昭和っぽい楽曲が今でも多いですよね。ベースラインが80年代っぽい楽曲が多い気がします。◆阿部サダヲ「ふてほど」続編に言及― 改めて「ふてほど」がご自身にとってどういう作品になったかを教えてください。阿部:今でも世間の人から「不適切にもほどがある!」と言われることが多いので、観ている人がいっぱいいる作品なんだなと感じます。― 人気があったからこそ今回のSPドラマが決まったのだと思いますが、決まったときのお気持ちをお聞かせください。阿部:連ドラの打ち上げのときに、なんとなく「続編あるかもね」という感じだったので、「お、来たな」という感じですね。― 「今後も続けばいいな」という思いはありますか?阿部:続いたら面白いですよね。今回の終わり方も、続きそうな終わり方でもあるし。キヨシ(坂本愛登)が活躍していってもいいんだろうなと思いますね。― 最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。阿部:1月4日に観ていただくということで、家族で観ているときにちょっとソワソワするような時間が何回かあると思うのですが、そういう昭和感を楽しんでいただけたら嬉しいです。正月から不適切な感じがすごくするシーンも結構あるので、それは楽しみにしていただきたいですし、連ドラから続いて親子愛も描かれているので、それを考えながら観ていただきたい。あと、いろんな年のシーンがたくさん出てくるので、メモしながら観た方がいいかもしれないです(笑)。何回か観て楽しんでいただくこともできると思いますので、ぜひお正月に「ふてほど」を楽しんでいただきたいです。― ありがとうございました!(modelpress編集部)◆阿部サダヲ(アベ・サダヲ)プロフィール1970年4月23日生まれ、千葉県出身。1992年より大人計画に参加し、同年に舞台「冬の皮」で俳優デビュー。映画「舞妓Haaaan!!!」(2007)、「死刑にいたる病」(2022)、「シャイロックの子供たち」(2023)では、日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。ドラマ「不適切にもほどがある!」では第75回芸術選奨文部科学大臣賞、第33回橋田賞など数多くの賞に選出された。最近の出演作にテレビ朝日系「しあわせな結婚」、NHK連続テレビ小説「あんぱん」など。【Not Sponsored 記事】