Kis-My-Ft2宮田俊哉「嬉しいわけでは全くなかった」自身の経験が著書の魅力に 転機となった出逢いも語る【「境界のメロディ2」インタビュー】 | NewsCafe

Kis-My-Ft2宮田俊哉「嬉しいわけでは全くなかった」自身の経験が著書の魅力に 転機となった出逢いも語る【「境界のメロディ2」インタビュー】

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた宮田俊哉(C)モデルプレス
【モデルプレス=2025/11/25】Kis-My-Ft2の宮田俊哉(みやた・としや)が、自身2作目となる小説『境界のメロディ2』(メディアワークス文庫/KADOKAWA)を11月25日に刊行。今作の主人公となるバンド・サムライアーの葛藤をどのように描いたのか。インタビュー後編では、宮田のこれまでの経験が、物語にどのように息づいているのかを、彼自身の言葉で紐解いていく。

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◆著・宮田俊哉『境界のメロディ2』

2024年5月、作家デビュー作となる青春小説『境界のメロディ』を刊行し、10万部を突破。「次にくるライトノベル大賞」では4冠に輝いた。本作は前作の続編となる青春×音楽小説。サムライアー(タケシ、マコト、ミノル)がロンドンへと武者修行の旅に出る物語が描かれている。

◆宮田俊哉、自身の経験談で作品にリアルを「魅力に感じていただけたら」

― 宮田さんが思う今作の魅力を教えてください。

宮田:サムライアーがぶつかる壁をリアルに感じられるのが魅力です。タケシという圧倒的な存在がバンドの中心にいることによって、別に劣ってるわけじゃないミノルとマコトが悩みを抱える部分を、リアルに感じてもらえたらいいなと思います。僕もKis-My-Ft2のメンバーではあるけど、デビュー当時とかは“後ろの4人”っていう呼び方をされてきて、それが嬉しいわけでは全くなかった。ミュージックビデオを撮ったとしても、全然映らなくて。バンドでいうとサポートメンバーみたいに見られていた時期もあったので、そういう経験をセリフとして入れています。自分が経験したことじゃないと書けないから、ネガティブに捉えずに、魅力に感じていただけたら良いなと思います!

― ご自身の経験が反映されている部分も多いんですね。

宮田:そうですね。ジュニアの頃と今って環境が違うし、見える世界もすごく広くなったと思っていて。自分よりすごい人なんてこの世にたくさんいるって思ったら、自分に対して「これじゃダメだ」とか、ネガティブな気持ちを抱いた瞬間もあります。歌が上手いから売れるとは限らないし、踊りが上手いから売れるとも限らない。魅力を磨くことが大切なことだなって感じたので、そういうところにサムライアーも気づいてほしいなと思いました。第2巻では、新しい形で自信をつけていくので、劇的な物語ではないのですが、彼らの心の部分を読み解いてほしいなと思います。

― 実際にグループ活動における課題や問題は、どのように解決しているのでしょうか?

宮田:離れずに同じ方向を向くことがやっぱり大事かなって。向かってる方向を確認して、今のそれぞれを知る。人は毎日感情が変わるので、「この時はこう思っていたけど、今はこう思ってる」って互いの今を知る努力は大事だと思います。僕は今のサムライアーと同じぐらいの年齢でCDデビューをしたんです。悩む必要はないんだけど、彼らにも僕と同じように悩ませちゃいましたね(笑)。

◆宮田俊哉、転機となった出逢い

― サムライアーは第2巻で新しく登場する青年・カインとの出逢いが、大きな転機になったように感じました。宮田さんも「この出逢いで変わった」と感じる印象的な出逢いはありますか?

宮田:やっぱりKis-My-Ft2かな。自分たちで「俺ら仲良いからグループやろうな!」って決まったメンバーでもなく、集められたメンバーなので。グループを結成して20年になるんですけど、Kis-My-Ft2に出逢えたことで人生が変わったと思います。

― 今作を通して読者に伝えたい思いを教えてください。

宮田:生き生きと生きてほしい。自分も含め、生き生きと生きなきゃなって思います。学生時代、仲良かった友達が交通事故で亡くなって。その子はいつもクラスの中心にいて、カリスマ的な存在だったので、当時中学生ぐらいだったんですけど、幼いながらに思うことがありました。せっかく生きるんだったら、後悔ないように生きてほしいなっていうのもあるし、僕のことを見て「あいつができるんだから自分もできるわ」って思ってくれたら素敵だなとも思っています。

◆宮田俊哉の悲しみを乗り越える方法

― 今作は、主人公たちの葛藤や成長も描かれていますが、宮田さんご自身の「悲しみの乗り越え方」を教えてください。

宮田:それ以上に楽しいことをする。僕は自分に個性がないと思うことがあるんです。個性がある感じに見えるかもしれないですけど、実は元々そんなことなくて。「ドラゴンクエスト」の話になるんですけど、勇者って突出したステータスはないじゃないですか。攻撃力も防御力も普通なんだけど、勇者だけは“ギガスラッシュ”を覚えられるんです(笑)!だから僕も“ギガスラッシュ”を覚えるぞ!っていう気持ちになると、ちょっと前向きになれます!

― 第2巻の刊行にあたりプレッシャーがあったと話してましたが、不安になることも多かったのでしょうか?

宮田:めっちゃ不安です(笑)!新しいことをやるって、自分自身も不安だし、多分ファンのみんなも不安になると思うんです。だけど、自分自身も周りもねじ伏せて頑張る。『ラブライブ!サンシャイン!!』の高海千歌ちゃんが「一番大切なのはできるかどうかじゃない。 やりたいかどうかだよ!」って言っていたんです。千歌ちゃんの言葉を胸に刻んでいます!

◆宮田俊哉の夢を叶える秘訣

― 最後に、夢を追う読者へ向けて、宮田さんが今思う夢を叶える秘訣を教えて下さい。2024年2月のインタビューでは「人に言うこと」と話していました。

宮田:変わらず、やりたいことは絶対に人に言った方が良い!本当にこれが近道だと思います。1人じゃできないけど、協力してくれる人がいれば叶えられることってたくさんあります。僕は「アニメを作りたい」っていう夢があって、それをずっと言っていたら、KADOKAWAさんからお声を掛けていただいて、このプロジェクトに繋がりました。あと、諦めないことです!僕はやりたいと思ったことは、やらないと気が済まないタイプなんです。「原作を作りたい!」って思ったから、時間は掛かったけど1冊目を出せて、それから1年半くらいで2冊目まで。諦めなかったから叶えられたと思います。

― この作品が「ここまでいったらいいな」という展望はありますか?

宮田:アニメ化して劇場版までいけたらいいなと思ってます!「Anime Expo」とかで世界中を回りたいです!

― ありがとうございました。

◆宮田俊哉(みやた・としや)プロフィール

1988年9月14日生まれ、神奈川県出身。A型。2011年8月にKis-My-Ft2としてデビュー。個人としては、映画『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』(2020)でアニメ声優に初挑戦し、『カードファイト!!ヴァンガード Divinez』(2024/テレビ東京系)では初の主演声優に抜擢。以降も『キン肉マン 完璧超人始祖編』(2024/TBS系)、映画『おでかけ子ザメ とかいのおともだち』(2025)など声優としても人気を博す。2024年5月に『境界のメロディ』で作家デビューを果たした。

◆『境界のメロディ2』あらすじ

ひと夏のセッションを終えた後、サムライアーたち3人はロックの聖地・ロンドンへと武者修行の旅に出た。現地のレベルの高さに圧倒されながらも、この地で頂点を目指すという決意を新たにした矢先、彼らの前に三味線を手にした青年が現れる。

「マコトもミノルもタケシに合わせてるだけじゃん。全然バンドじゃ無い」彼の言葉はグループが抱える問題を見事に言い当てていた。そして、その歯に衣着せぬ物言いや姿形、名前までもがカイそっくりで……?

【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

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