本作は、2008年の日本公開以来、国内では配信されることなく幻とされ続けてきたカルト的ファンタジー大作。“映像の魔術師”ターセム監督が、構想26年、撮影期間4年の歳月をかけて完成させた一級美術品が、圧巻の4Kデジタルリマスターで蘇る。
到着した映像は、スタントマンのロイが少女・アレクサンドリアに語るおとぎ話に登場するキャラクター・ルイジ(ロビン・スミス)に焦点を当てたもの。ロイが語る物語は、巨悪の総督オウディアスへの復讐を誓う個性豊かな5人の勇者にまつわるもので、その一員のルイジは、渋い口髭に葉巻、片手に拳銃という風貌に加え、爆発物の専門家という異色のスキルを持っている。しかし、その能力ゆえに、総督オウディアスから危険視された彼は、周囲から断絶させられ、孤立へと追い込まれてしまう。その非情な仕打ちに、烈火のごとく怒りを爆発させるルイジ。壮大な風景が広がる劇中世界で、彼が放つ圧巻の爆破シーンは必見となっている。
映像に加えて、『ムーンライト』『君の名前で僕を呼んで』などの宣伝ビジュアルを手掛けてきたアートディレクター・石井勇一デザインの劇場用パンフレットのデザインも公開。
ページを開けば、作品をより深く味わえる多彩なコンテンツが並び、読み応えは抜群。4K版上映に際して、特別に実施されたターセム監督の新録インタビューをはじめ、主人公ロイ役のリー・ペイスによる新コメントを掲載。さらに、多方面で活躍する映画愛好者による寄稿も揃い、知的好奇心を刺激する読み応えある一冊に仕上がっている。
また、冊子はカレンダーのような穴あき仕様となっており、リボンや紐を通すことで、お気に入りのページを壁に飾るなどアートブックとして楽しむこともできる。初回限定版には、ロイが語る物語のキャラクター・黒山賊のベストをイメージした「金色のリボン」が付属する。
『落下の王国 4Kデジタルリマスター』は11月21日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。











