『ザ・セル』で鮮烈なビジュアル世界を築き、世界に衝撃を与えた“映像の魔術師”ターセム監督が、構想26年、撮影期間4年の歳月をかけて完成させた本作。
1915年、映画撮影中の事故で大怪我を負い病室のベッドに横たわるスタントマンのロイ(リー・ペイス)が、木から落ちて腕を骨折し入院中の5歳の少女アレクサンドリア(カティンカ・アンタルー)に思いつきで壮大な冒険物語を聞かせる、というストーリーだ。
この度公開された本編映像では、ロイがアレクサンドリアに語るおとぎ話に登場するキャラクター、2人目の勇者として登場する、愛する妻を奪われ復讐に燃える「インド人」(ジートゥー・ヴァーマ)が紹介されている。立派なヒゲを蓄え、不安になると眉をなでる癖を持つ彼は、緑色のターバンと衣装を身にまとい、弓矢や剣術に秀でた戦士。世界一の美女であるが故に邪悪な総督オウディアスに目を付けられた妻を守るため、扉という扉に鍵をかけ見張ったが、すでに屋敷はもぬけの殻。オウディアスにさらわれ、”絶望の迷宮”に囚われた妻は命を落とす。愛する妻を奪われた彼は、深い悲しみとともに復讐を誓うのだった。
映像では、誰もその素顔を知らない妻が、厳重な警護もむなしくオウディアスに命を奪われる悲劇が映し出され、その悲痛な慟哭は彼の復讐心の強さを際立たせ、物語に緊張感をもたらしている。
本映像はインドの世界遺産の一つであるジャイプールのアンベール城で撮影され、悲劇的な背景と美しい映像が交錯する印象的なシーンとなっている。
また、入場者特典として、2008年の日本劇場公開時に展開されたチラシデザインを使用した、「復刻版B5チラシ」の配布が決定。当時のチラシには、目にも鮮やかな幻想的風景と、湖面に映る5人の勇者たちが上下反転で描かれ、主人公のスタントマン・ロイと共に物語を紡ぐ少女・アレクサンドリアが、仮面の奥からまっすぐな眼差しを向ける、まさにアートピースのようなデザインとなっている。『落下の王国 4Kデジタルリマスター』は11月21日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国にて公開。








