全国の塾情報を掲載し、保護者の効率的な塾選びをサポートする「塾探しの窓口」が行ったアンケート調査によると、部活・習い事と教育サービスの両立に半数以上が悩んだ経験があることが明らかになった。特に集団指導塾を利用した保護者の56.6%が、授業の時間固定によるスケジュールの不都合を足かせとして感じているという。 調査は、子供に学習塾、大学受験予備校、映像授業塾、オンライン指導、家庭教師などの教育サービスを利用させた経験がある全国の保護者(30代~50代・男女)を対象にインターネットを通じたアンケートを実施し、442名の有効回答を得た。調査実施期間は2025年7月~8月。 利用した教育サービスの種類によって、「両立に悩んだ」との回答に差があった。両立に悩んだとの回答が最多だったのは、「集団指導塾」56.6%。急なスケジュール変更があった際などに授業を受けられず、結果的に両立に悩んだ人が多いと考えられる。ついで「個別指導塾」40.9%。「通信教育・タブレット学習」も17.6%が悩んでおり、特に自宅での学習が自主性に依存するため、継続が難しいと感じる保護者が多いようだ。一方、「オンライン塾・オンライン家庭教師」は8.8%と少ない結果になっている。このことから、時間調整が容易であることが両立にプラスに働いていることがわかる。 調査において、保護者は「取り組む時間の確保が難しい」「子供が疲れて続けられない」といった点を最大の障害としてあげた。さらに、「スケジュール調整が煩雑」「すべてが中途半端になる」といった問題もあがり、両立の複雑さが明らかになった。 費用面では、特に訪問型家庭教師や予備校での負担感が大きいことが示された。「塾探しの窓口」は、教育サービスの費用対効果がその価値に大きく影響することを指摘している。通信教育でも高価と感じる背景には、期待した成果が得られないことが絡んでいるようだ。 両立の工夫としては、保護者が送迎を行ったり、授業の振替サービスを利用したりするといった具体例があげられた。それぞれの取組みを最適化するために、保護者の関与が重要だという。