最大9連休となる2025年のお盆休みを前に、NEXCO各社とJB本四高速、日本道路交通情報センターは、お盆期間(8月7日~17日の11日間)の高速道路での渋滞予測を発表した。特に長い渋滞発生予測や、渋滞の回避例についても公表し、渋滞緩和のため利用日や時間帯の変更などの分散利用を呼びかけている。 お盆期間中、10km以上の渋滞は上下線で合計479回発生すると予測。下り線は8月9日の42回をピークに221回、上り線は8月11日と16日の各34回、15日の31回をピークに258回発生する予測となっている。もっとも長い渋滞予測は、下り線は8月9日、10日、13日の中央道・相模湖IC付近を先頭とする最大45kmの渋滞。上り線は8月16日の関越道・坂戸西スマートIC付近を先頭とする40kmの渋滞となっている。 サイトでは特に長い渋滞の回避例も示しており、たとえば、8月9日の中央道(下り線)相模湖IC付近を先頭とする最大45kmの渋滞では、高井戸ICから相模湖IC区間を走行する場合、渋滞のピークは午前6時から午前11時で、渋滞がない場合に比べ約4倍(約2時間15分)の所要時間となる見込み。回避するためには、高井戸ICを午前4時よりも前または午後3時以降に利用することを勧めている。この区間の渋滞原因は、相模湖ICの2km手前付近で下り坂から上り坂に変わるサグ部での速度低下によるもの。周りの車に気を付けつつ速度低下に注意して走行してほしいとしている。 8月16日の関越道(上り線)坂戸西スマートIC付近を先頭とする最大40kmの渋滞では、藤岡JCTから鶴ヶ島IC区間を走行する場合、渋滞のピークは午後4時から午後5時で、渋滞がない場合に比べ約3倍(約1時間30分)の所要時間となる見込み。回避するためには、藤岡JCTを午後1時よりも前または午後11時以降に利用することを推奨。渋滞原因は、坂戸西スマートICの出口手前のサグ部によるもので、無意識な速度低下に注意するよう呼びかけている。 2024年のお盆期間は荒天による出控えがあったため、今年の渋滞回数(10km以上)は昨年の417回と比較すると62回増加し、479回となる見込み。そのうち30km以上の渋滞回数は、昨年の24回とほぼ同数の23回となる予測。 渋滞緩和のポイントとしては、上り坂などでの速度低下に注意すること、走行中に余計なブレーキを踏まないよう十分な車間距離を確保すること、渋滞中のむやみな車線変更を控えることなどをあげている。 なお、渋滞予測は過去の渋滞実績と最近の交通状況を踏まえたもの。実際の渋滞状況は、事故などの交通障害や天候の影響などにより異なる場合があるため、出発前や旅行中も最新の道路交通情報を確認してほしい。また、高速道路走行中は安全運転とこまめ・早めの休憩、命に関わる逆走には十分に注意するよう呼びかけている。