【モデルプレス=2025/07/16】プレイヤーから社長業、そして再びキャバ嬢へ。「自分が嫌いにならない選択」を重ねてきた夏目こころが、キャバクラ「VENET TOKYO SHINJUKU」に立つ今の想いとは。失敗も財産に変えてきたその生き方に迫る。【インタビュー全2回の1回目】【写真】キャバクラ界で人気の夏目こころの現在◆夏目こころ「自分が嫌いにならない選択をしてきた」― まずはキャバ嬢として働き始めるまでの経緯を教えていただけますか?夏目:10代の頃から始めたんですけど、「暇だからやってみようかな」っていうノリで始めたのが最初でした。姉もキャバクラで働いていたので、私もキャバクラに興味があったんです。― 仕事に対する不安や悩みはありませんでしたか?夏目:なかったですね。好奇心の方が強くて、不安はあまり感じることがないです(笑)。やってみたいと思ったらすぐ行動に移すタイプで、やらないと気が済まないんです。― 考えるよりも行動に。夏目:そうですね。急に頑固になって、止められても自分がやりたいことは行動しちゃいます。失敗したら、その時考えればいいやの精神です。キャバクラも同じで、働いてみて嫌になったら辞めればいいやと思って始めました。― キャバクラで働き始めて、仕事に対するイメージは変わりましたか?夏目:姉が働いていたのもあるのか、あまり変わらなかったですね。インスタで見るようなキラキラした世界に入りたいと思っていたわけじゃないし、キラキラした面ばかりじゃないと最初から思っていたので。お酒がめっちゃ強いのもあり、働いてみて改めてこの仕事が向いているなと思いました。元は根暗なので、お酒を飲むと気分も上がるのでその点でも助かってます。― キャバ嬢として働き始めて、変わったと感じることはありますか?夏目:ありますね。昔からワガママで自分本位の考え方だったんですけど、キャバクラで働くようになって周りの状況を見るようになりました。「この子にお金を使っても惜しくない」と思ってもらえるようにするにはどうするべきかと考えるようになり。何か大きなきっかけがあったわけではないんですが、自分が売れるためには何が必要なのかを突き詰めていくうちに「じゃあデメリットと感じる部分はなくしていこう」となり、徐々に考え方も変わっていきました。やっぱり現状維持だと、今以上の売り上げは出せないので。― その感覚はいつ頃から持ち始めましたか?夏目:割と早かったですね。キャバクラを始めて2年目くらいだったと思います。あとは自分が無知なのが嫌だったんです。お客様と話していても知らないことがあれば調べたくなります。調べた内容によって自分の意見を変えることもあるし、あまり自分の考えが凝り固まらないようにしています。そのタイミングで正しいと感じたことを選択するようにしていて、振り返った時に自分が嫌いにならないような選択をしようと思っています。― “自分が嫌いにならない選択”という考え方は素敵ですね。夏目:たとえ、あとから後悔したとしても、だったら二度と同じ過ちを繰り返さなければいいんだと考えています。割とポジティブで、決断も早いですね。◆再出発でベネ東京を選んだ理由― 社長業からプレイヤーに戻られましたが、社長業を経験したからこそプレイヤーで活きていることはありますか?夏目:プレイヤーの時はずっと一匹狼で、あまり他のキャストさんとも関わらないタイプだったんです。その時は自分のことだけを考えていればいいので。でも社長業を経験したことで、かなり視野が広がりました。気に掛けないといけないことは、プレイヤーとは真逆だったんです。例えば、私が出来ることが誰でも出来るものだと思わなくなったし、当たり前だと思っていたことに対しても感謝するようになりました。一つひとつの仕事に意味があることも社長業を経験したおかげで理解することが出来ました。― より相手のことを理解しようと。夏目:そうですね。昔を知っている方からは、優しくなったねって言われます(笑)。キャバ嬢としては良くないんですけど、無理にシャンパンをお願いすることもなくなりました。前までは「あるだけ使って!」という感じだったんですが、今は「無理はしなくていいよ」って感じですね。― ベネ東京に戻ってきたのは何か理由が?夏目:これまでにいくつかの店舗を経験してきて、単純に「ベネ東京」が楽しかったなと思ったんです。結婚も離婚も経験して、またキャバクラで働き始め、働くなら店舗は「ベネ東京」がいいなって。― いろんな経験をした店舗でもありますね。夏目:そうですね。黒服さんも人間味があるし、働いていてもストレスがないんです。店舗の雰囲気が自分に合っているんでしょうね。元々自由人だし、そんな私に合わせて融通きかせてくれるのですごく働きやすいです。わがままな私の性格を理解してくれているんでしょうね(笑)。言葉にしなくても分かってくれているというか。それも、今までの関係性があるからなんだと思います。◆夏目こころの辛い経験の乗り越え方― これまでの人生で挫折したと感じた経験はありますか?夏目:これまでに挫折したという感覚がないんですよね。どういったものが挫折なのか分からないというか。もちろん自分の選択を間違えたと思うこともあります。でも、それは失敗しただけで次からは、同じ失敗をしないようにするだけで。― 引きずらない?夏目:そうですね。その選択をした時の自分は間違っていたと思ってないし、それが自分を嫌いにならない選択なら、失敗しても良かったと思えます。経験したことは全て財産で、それは成功も失敗も関係ないと感じます。それが挫折したと感じないことと繋がっているのかもしれません。― 辛いことや悲しいことはどう乗り越えますか?夏目:めっちゃ泣いてスッキリすることが多いですね。一度にワッと出して、そこからは引きずらない。その後になると自分の事を客観視しちゃうんです。「自分、めっちゃ人間だな」って(笑)。結局は辛いことの原因があり、そこを解消すればいいって常に思ってます。例えば誰かのせいで辛い思いをしているなら、その関係を見直せばいいわけですし。ただ、誰かのせいにするのではなく、全部自分のせいにした方が楽です。そうすれば誰かを恨むこともないし、改善できる可能性もあるので。― そう考えられるようになると気持ちも楽になりますね。夏目:ただ、私も最初からそう思えたわけではないんです。元々メンヘラで、仕事を始めたばかりの頃は悩んでばかりでした。そこから、自分で稼げるようになり自立したあとは心にも余裕が生まれました。やっぱりお金がないと生活の不安もあるけど、稼げるようになれば不自由なく生活できるので。誰かに依存しちゃうと、その人次第で自分が振り回されちゃう。でも、自分が軸になっていればそれもない。ただ、私は仕事に依存してるかも(笑)。◆夏目こころの夢を叶える秘訣― それでは最後に夢を追いかけているモデルプレス読者へ、夏目さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。夏目:私には大それた夢があるわけじゃないですし、人生は暇つぶしだと思って生きているのですが、そんなマインドであまり重く考えすぎないことも大切なのかなと感じます。質問箱に悩みを相談してくる方が結構いるんですが、すごく重く考えている人もいっぱいいて。まずは自分の楽しさを優先する方がいいなって思うんです。私は今を楽しく生きたいタイプなので、辛い思いをして叶えた夢の先が幸せなのかなって思っちゃうんです。もちろん夢を持つことは素敵なことだし、目標を持つことも大事ですが、あまり重く考えすぎなくていいんじゃないかなと感じます。そのためには心に余裕があるのも大切だと思います。まず自分の事を好きになること。自分が好きになる努力をしていけば、心にも余裕が生まれてくるんじゃないかなと思います。― ありがとうございました。社長業を経て「優しくなった」と言われるようになった今も、夏目こころは自分らしく夜の世界に立ち続けている。経験を力に変え、自分の幸せを見つめるその姿は印象的だった。(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】