「テレワークに使えるらしいよ」
「最近は推し活会場でもあるんだって」
──そんな話を聞きかじってはいたけれど、まさか「カラオケボックスで占いができる」と聞いたときは、さすがに「え?」と声が出ました。
しかも、モニター越しに“本物の占い師”が登場して、個別に悩み相談ができるんだとか。
「カラオケ×占いって実際どうなの?」
大人サローネ世代の筆者と、流行りもの好きな同世代の女子友、総勢4人で体験してきました。
ビール片手に、まずはごきげんカラオケ宴会から

写真/筆者提供
向かったのは、JOYSOUNDの最新機種「JOYSOUND X1」が入っているカラオケ店。
※占いコンテンツが使えるのは、この機種がある部屋限定なので要注意です。
到着して、まずはビールで乾杯。
昭和ポップスに平成の名曲、最近のJ-POPまで選曲はバラバラだけど、そこがまた楽しい!
マイクをまわしつつ、近況報告に花を咲かせ、女子トークが止まりません。
さあ、いよいよ占いスタート!

占いは事前予約もできますが、7月からは当日その場予約も可能に。 写真/筆者提供
程よく酔いがまわったころ、リモコンにある「オンライン接続」ボタンをポチ。
コンテンツ一覧から「占い」を選ぶと……画面に現れたのは、美人占い師・美咲さん!
遠くにいる占い師とオンラインで繋がったのです。
まるで、カラオケボックス版“突然ですが占ってもいいですか?”みたいな。
とは言え、マイク越しに会話をするのが、なんとも新鮮である意味カラオケっぽい(笑)。

仕組みはオンライン会議と同じです。こちらの様子はモニター上のカメラで撮影しています。 写真/筆者提供
カラオケで心のハモリ、占いで背中を押される夜
ここからは、1人15分ずつ、順番に占ってもらうことに。
占い師の美咲さんが使うのは数秘とタロットです。

タロットの場合、重要なカードは画面越しに見せて解説してくれます。 写真/筆者提供
最初のひとりが話し始めた瞬間、「え、それってなんでわかるの…?」という空気が、一気に部屋に漂いました。
本人が何も言っていないのに、今の状況をぴたりと見抜かれて、まさかの沈黙──からの「……すごっ!(笑)」の声。
正直、エンタメとして楽しめればいいよね、くらいに構えていた私たちですが、
その精度と核心を突くコメントに、一気に場の空気が変わっていきました。
順番にマイクを握り、気になることを相談していく私たち。
最初に占ってもらった友人Aは、親の病気のこと。
Bは、「このまま会社員を続けるべきか」
Cは、反抗期ど真ん中の息子のこと。
私はというと、最近気になっている健康について相談。
いつも笑っているメンバーですが、みんな何かしら抱えているのです…。
美咲さんのアドバイスは優しくて、でも現実的で、ちゃんと寄り添ってくれるので、
心がほどけてきます。
そして誰かが話す言葉に、他の誰かが静かにうなずき、
ときどき目が合って、ふっと笑う。
「わかる、それ」「私もそういう時あった」と、自然に共感が生まれて、
みんなの距離がますます近づいていくような感覚。
お悩みのジャンルはバラバラだったけど、
“なんとなく口に出しにくかったこと”をちゃんと聞いてもらえた気がして、
帰るころには心がすっと軽くなっていました。
まるで“女子会に占いが得意な子がひとり加わった”ような、不思議に心地いい時間でした。

もはや何でも話せる女子友の一人のような感じに。1時間経って、お別れするのが寂しかった…。 写真/筆者提供
すぐには歌えない、ちょっとだけ余韻にひたる時間
占いが終わっても、誰も「じゃ、次なに歌う?」とはならず(笑)。
なんとなく手元のドリンクを見つめたり、さっきの言葉を反芻したり。
いい意味で、みんな少し“素”になっていたような。
「これ、最後にやるのがいいね。最初だったら歌うテンションにならなかったかも」
「ね。もうちょっとだけ話そうか」
そのまま店を出て、近くのカフェで二次会。
自然と、それぞれが占ってもらったことを語り合い、
「やっぱ、みんな頑張ってるね」と労い合う夜になりました。
占いに行くほどじゃない。でも、誰かに聞いてほしい夜がある
本気で悩んでいたわけじゃない。
でも、ちょっとだけ“聞いてほしい気持ち”って、確かにあるんですよね。
そんな時に、占いを口実に女子会ができて、
ちょっと真面目な話もできて、おまけに歌も歌えて。
1時間6000円、4人で割ったら1人1500円という気軽さ。
これは「アラフィフ女子の新レジャー」として、アリ寄りのアリでした。
結論!「カラオケついでの占い」、全世代にアリ
想像以上に心がほぐれて、癒されて、元気になれる。
この世代あるあるのお悩みを、仲間と一緒に受け止め、笑い合い、時にうなずき合う。そんな“占い女子会”は、まさに今の私たちにぴったりの新しいレジャーでした。
歌って、笑って、占って。ちょっとジーンとして帰る、そんな夜をぜひ。
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