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【大学受験】推薦入試専門サイト「未来図」志望理由書を無料公開

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  • リザプロ  孫辰洋代表取締役
  • 西岡壱誠共同編集長
  • 伊藤滉一郎共同編集長(じゅそうけん)
 総合型選抜入試対策を中心とするオンライン予備校事業を展開し、推薦入試専門メディア「未来図」を運営するリザプロは、日本の主要大学の推薦入試情報を網羅的に集約した「推薦入試データベース」を2025年6月25日にリリースした。

 同データベースは、複雑化・多様化する推薦入試制度において、受験生が希望条件を絞り込んで検索することで出願可能な入試情報を効率的に取得でき、さらに実際の合格者の志望理由書も閲覧可能な、日本初の包括的な推薦入試情報プラットフォームである。

 近年、日本の大学入試において推薦入試による入学者は急激に増加しており、2022年度には推薦入試による入学者が全体の50.3%となり、一般選抜による入学者を上回るという歴史的な転換点を迎えている。私立大学では入学者全体のうち推薦入試が約6割、国公立大学においても約2割を占めており、もはや推薦入試は特別な入試制度ではなく、大学進学の主要なルートとなっている。

 推薦入試の多様化も一段と進み、大学入試改革や新学習指導要領の施行などにより、「女子枠」「探究型入試」「高大接続型入試」など、特色ある推薦形式が次々と登場しており、受験生には新たなチャンスが提供される一方で、情報収集と対策の難易度が年々高まっている。

 しかし、この推薦入試の拡大に伴い、受験生・保護者・教育現場では新たな課題が生じている。現在の推薦入試制度は極めて複雑で、1つの大学だけでも細かく分類すると130以上の入試方式が存在する場合がある。各大学が独自の選抜方法、出願条件、提出書類を設定しており、情報が大学ごとに分散しているため、以下のような課題が生じている。

 受験生や保護者は、志望校の推薦入試情報の収集に膨大な時間が必要で、出願条件に該当する入試方式の特定が困難である。また、志望理由書の書き方や合格事例の情報不足、複数校の入試日程の調整や戦略立案の複雑さが課題となっている。

 高校教員にとっては、毎年変更される入試要項の把握が困難で、生徒ひとりひとりに適した推薦入試の提案に時間不足が生じている。さらに、志望理由書指導のための合格事例情報の不足や、進路指導業務の負担増加による教育活動への影響も問題となっている。

 推薦入試に関する情報やノウハウは、都市部の進学校や私立校に集中しがちで、地方や公立校の生徒は十分な情報を得られないケースが多く見られる。このような情報格差は、本来多様な才能を評価するはずの推薦入試制度において、新たな教育不平などを生み出す要因となっている。

 リザプロの推薦入試データベースは、受験生の希望条件から逆引き検索が可能で、学部・学科系統別、出願条件別、入試日程別、入試方式別、地域別の検索機能を備えている。また、実際にその入試方式で合格した学生の志望理由書を閲覧できることが最大の特徴である。

 このデータベースは、リザプロのグループ会社が5年間にわたって蓄積してきた貴重なデータと合格者からの提供に基づいており、合格志望理由書の実例や書類作成のポイント解説、面接対策情報、出願戦略アドバイスを提供する。

 さらに、随時情報が更新される各大学の推薦入試について、常に最新情報を提供するリアルタイム更新システムを備えており、入試要項の即時更新や合格実績データの更新、制度変更のアラート機能を提供する。

 このデータベースの活用により、受験生は情報収集時間の大幅短縮や出願機会の最大化、志望理由書作成の効率化、戦略的な受験計画の立案が可能となる。保護者にとっては、子供の進路選択サポートや費用対効果の最適化、情報格差の解消が期待される。高校教員にとっては、進路指導業務の効率化や指導の質向上、保護者との情報共有が可能となる。

 リザプロの代表取締役である孫辰洋氏は、「推薦入試に特化した包括的なデータベースをリリースできることを、大変嬉しく思います。長年教育現場に携わる中で、推薦入試の情報格差が受験生の将来に大きな影響を与えていることを痛感してきました。本データベースにより、すべての受験生が自身の可能性を最大限に発揮できる進路選択を支援し、日本の教育がより公正で質の高いものとなることを目指します」とコメントしている。
《風巻塔子》

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