現在公開中の映画『国宝』に出演している見上愛。劇中では、芸の道に人生を捧げた主人公が京都の花街で出会う芸妓・藤駒役を務めており、その演技に作品を観た人からも絶賛の声があがっている。そこで本記事では、見上の近年の出演作を振り返りつつ、『国宝』で見せている演技にもフォーカスしたい。
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昨年放送されたNHK大河ドラマ『光る君へ』では、藤原道長(柄本佑)の長女であり、わずか12歳で一条天皇(塩野瑛久)に入内する藤原彰子を演じて話題を呼んだ見上。当初は引っ込み思案で寡黙だったが、徐々にしっかり自分の意思を持つようになり、強く聡明な女性へと成長する彰子を丁寧な役作りで好演した。2024年は他にも、Netflixシリーズの学園ドラマ『恋愛バトルロワイヤル』で主演を務めたほか、映画『不死身ラヴァーズ』でも単独主演を飾っており、女優として目覚ましい活躍を見せている。
そんな見上が現在出演しているのが、6月6日より公開がスタートし、国内最大級の映画レビューサービス・Filmarksが発表した「6月第1週公開映画の初日満足度ランキング」でも1位に輝くなど、早くも話題を呼んでいる映画『国宝』だ。同作は、任侠の一門に生まれながらも、才能を見出されて歌舞伎役者の家に引き取られ、やがて芸の道に人生を捧げる主人公・立花喜久雄(吉沢亮)の50年を描いた壮大な一代記。見上が演じるのは、喜久雄が京都の花街で出会い、まだ無名だった彼の役者としての才能を予見する芸妓・藤駒だ。
劇中では10代の藤駒と30代の藤駒を演じるなど、見上にとっても挑戦的な作品となった今作だが、SNSでは、「儚げで控えめで芯の強そうなキャラクターがご本人合っていて、とても素敵だった」「芸妓さんらしい可憐さと艶が滲み出てて良かった」「見上愛ちゃんの藤駒よかった」など、その演技に対する絶賛の声があがっていた。見上は公式コメントの中で、「今回の作品に参加するにあたって、日本舞踊、三味線、舞妓さんや芸妓さんとしての所作練習に勤しみました」と振り返っており、こうした役作りに対する真摯な姿勢が藤駒という役柄に説得力を与え、実力派キャストが勢揃いした『国宝』の中でも輝きを放つ魅力的なキャラクターになったと言えそうだ。
今後の見上は、明治という激動の社会を舞台に、幸せを求め生きるちょっと型破りな2人のナースの冒険を描く2026年度前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』で、上坂樹里とダブルヒロインを務めることも決定しており、その注目度はますますアップしていくことだろう。丁寧な役作りと確かな実力で、若手の実力派として今後さらなる飛躍を見せてくれそうだ。