【共通テスト2027】出題科目や問題作成方針を公表 | NewsCafe

【共通テスト2027】出題科目や問題作成方針を公表

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 大学入試センターは2025年6月6日、2027年度(令和9年度)大学入学共通テストの出題教科・科目の出題方法、問題作成方針などを発表した。問題作成の基本的な考え方、問題の構成・内容、出題教科・科目ごとの問題作成方針などを定めている。本試験は2027年1月16日と17日に行われる。

 文部科学省が6月3日に発表した「2027年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱」に基づき、「2027年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト出題教科・科目の出題方法等」「2027年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」を定め、6月6日付で全国の高校、大学、関係団体などに通知した。

 大学入学共通テストは、大学(専門職大学、短期大学、専門職短期大学を含む)への入学志願者を対象に高等学校(中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部を含む)の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定し、大学教育を受けるために必要な能力について把握するのが目的。各大学が実施する試験などとの組合せにより、能力・意欲・適性などを多面的・総合的に評価・判定することに資するよう、問題作成の基本的な考え方を定めている。

 問題作成の基本的な考え方は、「大学への入学志願者が高等学校教育の成果として身に付けた知識・技能や思考力・判断力・表現力等を問う問題の作成」「各教科・科目の特質に応じた学習の過程を重視した問題の作成」「多様な入学志願者の学力を適切に評価する問題の作成」の3点。これらを踏まえながら、高等学校学習指導要領に準拠するとともに、高等学校学習指導要領解説や高等学校で使用されている教科書を基礎とし、特定の事項や分野に偏りが生じないよう留意する。

 問題の分量は、試験時間に応じた適切なものとなるよう配慮。出題形式は、多肢選択式または数値や記号などで解答する形式。なお、連続する複数の問いで前問の答えとその後の問いの答えを組み合わせて解答させ、正答となる組合せが複数ある「連動型の問題」を出題する場合がある。

 問題作成の方針は、出題教科・科目ごとに定めている。このうち、英語ではリーディング形式とリスニング形式の問題を通して、文字や音声による試験の特徴を生かしながら、可能な限り4技能の総合的な英語力を評価する。リスニングの音声には、多様な話者による現代の標準的な英語を使用。読み上げ回数は、1回読みと2回読みの両方の問題を含む構成で実施する。

 実施期日は、2027年1月16日と17日。出題教科と試験時間(配点)は「国語」が90分(200点)、「地理歴史・公民」1科目選択が60分(100点)、2科目選択が130分うち解答時間120分(200点)、「数学1」が70分(100点)、「数学2」が70分(100点)、「理科」1科目選択が60分(100点)、2科目選択が130分うち解答時間120分(200点)、「外国語(英語)」リーディングが80分(100点)、リスニングが60分うち解答時間30分(100点)、「情報」が60分(100点)。
《奥山直美》

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