7月9日より放送開始予定の日本テレビ系ドラマ『ちはやふる-めぐり-』に出演する上白石萌音。今回は『ちはやふる』映画シリーズからの続投という形になっており、上白石の出演情報が解禁された際には、SNSでも話題を呼んだ。そこで本記事では、近年の彼女の活躍を振り返りつつ、『ちはやふる-めぐり-』での見どころも紹介したい。
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今年1月期の主演ドラマ『法廷のドラゴン』(テレビ東京系)で、得意の将棋に絡めた法廷戦略で事件を解決に導く主人公・天童竜美を演じ、その緩急ある演技が話題を呼んだ上白石。また、今年は読み書きができないまま大人になってしまった主人公と、そんな夫を支える妻の姿を描き、公開直後からSNSで“本当に泣ける”と絶賛の声が相次いだ映画『35年目のラブレター』にて、原田知世演じる妻の若かりし頃の姿を好演するなど、確かな演技力で女優として輝きを放っている。
多数の作品で活躍し、芝居の実力を磨いてきた上白石だが、彼女のこれまでの成長ぶりが発揮されそうなのが、7月9日スタートのドラマ『ちはやふる-めぐり-』だ。累計発行部数2900万部越えの大ヒット漫画『ちはやふる』はこれまで2016年、2018年に3部作として実写映画化されたが、今作はその映画『ちはやふる』から10年後の世界を舞台に、主人公として次世代の注目女優・當真あみを迎えたオリジナルストーリーとなっている。前シリーズで競技かるた部の一員である大江奏を演じていた上白石は、今作で主人公の通う梅園高校の非常勤講師兼かるた部顧問として再登場するという。
放送に先駆けて公開された予告映像では、奏が生徒たちに、「私も青春時代は競技かるたに身を尽くしまして」と自身の過去を明かす場面や、當真演じる主人公・藍沢めぐるに、「私たちと一緒にかるたをやりませんか?」と声をかける姿が描かれており、彼女が新たな世代をかるたの世界に導く、重要な役割を担っていることがうかがえる。また、上白石は今作で再び奏という役柄を演じるにあたり、公式コメントの中で、前作の撮影から約10年の時が経っていることを明かした上で、「感慨深いという言葉が一番ぴったりかなと思います」と喜びを語った。さらに、作中では奏の葛藤や、どのように10年間過ごしていたのか、といった原作では描かれていなかった部分も描写されるといい、前作から女優として10年間経験を積み重ねてきた上白石が再び演じることで、生徒を導く立場となった25歳の奏の姿に説得力が生まれそうだ。
SNSでは、「萌音ちゃん演じる大江奏に会えるのがほんと嬉しい」「教師になった大人になった奏ちゃんを見るのが楽しみ!」「かるた部で奔走していた奏ちゃんが今度は顧問として戦っていく姿を見届けます」といった上白石の続投を喜ぶ声が多くあがっており、その期待値の高さがうかがえる。上白石の存在が、作品、そして視聴者にとって、新作『ちはやふる-めぐり-』と、前映画シリーズを繋ぐ架け橋となるのではないだろうか。奏の新たな物語と共に、10年の時を経てさらなる成長を遂げた上白石の姿にも注目したい。