厚生労働省は2025年5月8日、15歳以上29歳以下の若年層を対象とした「戦後80年 記憶の継承作文コンクール」の募集を開始した。先の大戦に係る記憶を継承し、その学びをどのように現在そして未来に生かしていくかをテーマに2,000字以内の作文を募る。 戦後80年を迎え、戦争体験者が少なくなる中、広く国民が戦争の記憶を共有・継承し、その学びを現在、そして未来に生かしていくことが重要になっている。そこで厚生労働省は、若年世代が先の大戦について知り、現在そして未来に生かすことを深く考える機会を設けることを目的として、今回、若年世代を対象とした作文コンクールを開催する。 作文は、国または地方自治体が運営する先の大戦に関連した資料館などへの訪問、先の大戦に係る「語り部」の講話や証言映像、関連映像の視聴などを通して、平和な国際社会を実現し、戦争の惨禍を二度と繰り返さないために考えたことを400字詰め原稿用紙5枚(2,000字)以内にまとめる。 大戦に関連した資料館とは、昭和館やしょうけい館、帰還者たちの記憶ミュージアム(平和祈念展示資料館)など。関連映像は、昭和館のYouTubeやデジタルアーカイブなどの視聴を具体例としてあげている。 応募作品は日本語により表記された自作未発表の作品かつ1人1作品に限る。生成AIの使用や他者の作品やほかの公表物などの流用や模倣、盗用、不適切な引用は不可となる。 選考は1次審査を経て、審査委員会による2次審査を実施。最優秀作品は厚生労働大臣賞(1名)として図書カード2万円分、続く優秀作品(最大8名)には図書カード1万円分が贈られる。また希望する受賞者は、政府が実施する慰霊巡拝(2026年2月ごろ予定)にも同行できるという。 応募要項や応募用紙は、厚生労働省のWebサイトよりダウンロードできる。◆戦後80年 記憶の継承作文コンクール応募期間:2025年5月8日(木)~9月30日(火)消印有効応募資格:日本国内に居住する15歳以上29歳以下(2025年4月1日時点)応募方法:応募用紙に必要事項を記入して作文と一緒に郵送※電子ファイルの場合は指定のメールアドレスに送付する