第40回向田邦子賞、ギャラクシー賞などを受賞し、NHK連続テレビ小説「虎に翼」の脚本で注目を集める脚本家・吉田恵里香による友情コメディ「たもつん」が、5月より朗読劇として上演されることが決定した。本作は、吉田氏が2015年にFMヨコハマ連続ラジオドラマとして書き下ろし、その後オンライン朗読劇として配信されるなど、常に話題を集めてきた“ちょいダメ男”たちのくすっと笑えて、くすっと泣ける、友情コメディ。吉田氏は今回の朗読劇用に自ら一部リライトし、物語により一層奥行きを持たせた。演出は、長年、「劇団プレステージ」のリーダーとして、出演・作・演出を手掛け、退団後も俳優業のみならず、近年では Netfiixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」では原案・出演や、ドラマ 24「錦糸町パラダイス~渋谷から一本~」では原案・企画、脚本、プロデューサー、出演も務めるなど、多彩な活動を続ける今井隆文が担当。キャストには、ユーキチ役に千葉雄大、平埜生成、渡邊圭祐、しゅうまい役に平埜生成、八村倫太郎(WATWING)、松岡広大、ヤベ先輩役に落合モトキ、土佐和成、浜野謙太といった個性豊かで、確かな演技力を誇る俳優たちが3名ずつ入れ替わりで出演。さらに渡邉美穂、演出も担当する今井隆文が全日程出演する。コメント到着脚本:吉田恵里香この度、たもつんが朗読劇になります。たもつんは元々ラジオドラマでした。私が初めてオリジナルで書いた連続ドラマです。初めてだったので気合が入りまくっていました。当時私が大好きだったものを全て詰め込んだ作品です。作品も登場人物も、青臭くて間違いだらけ……でも不器用に答えを見つけていくユーキチ・しゅうまい・ヤベ先輩が私はずっと大好きです。以前、配信限定の朗読劇として上演してもらったことがあるのですが、その時から「もっと多くの方に届けたい」と密かな野望を抱いておりました。ですので、こうして時を経て、素敵なキャストとスタッフの皆さんによって作品を紡いでいただけることが心の底から嬉しいです。是非劇場に遊びにきてください。演出・出演:今井隆文最初、オファーを頂いたときには、こんなに大きな劇場で!しかも、朗読劇!大丈夫か?!!と思いましたが、とんでもなく素晴らしいキャストの皆様、そして、スタッフの皆様に集結して頂き、もうあとは僕が頑張るしかない!という状況に追い込まれている、今日この頃。これを読んでいる皆様はどうお過ごしでしょうか?(笑)僕は、この責任に押し潰されそうになりながら、日々を過ごしております。朗読劇を演出するのは初めてのことですが、元来、「やったことがないことは、とりあえずやってみる」という精神で臨んで来ましたので、今はとても楽しみでございます!でも、怖いです(笑)今回の作品は、学生時代を過ごした仲間たちの再会から物語が動き始めます。多くの人に、似たような経験があり、それを笑いながら、でも、忘れていたことや見過ごしていたことに少し罪悪感を持ってしまったり、時間は過ぎてしまったけれど、その時起きていた事実を多くの人は知らなかったりもします。そんな事実を突きつけられた時、毎ステージ変わる素敵な俳優たちが、どう発話をし、リアクションをしていくのか?いまから稽古が楽しみで仕方ありません。ちなみに、僕も出るみたいです!劇場でお待ちしております。【あらすじ】横浜市内で営業職をしているユーキチは、古ぼけたカラオケ喫茶に呼びだされていた。そこで待っていたのは野球部時代のウザい先輩・ヤベと、空気が読めないお坊ちゃん・しゅうまい。ユーキチは彼らと共に、2か月後に控えた野球部の同期「たもつん」の結婚式で余興を行うことになる。高校卒業してから全く交流のなかった「たもつん」を、高校時代から殆ど交流のなかった先輩・ヤベと祝わなければならない事に戸惑いを隠しきれないユーキチ。ヤベとしゅうまいのペースに飲まれながら、ユーキチは余興の準備を進めていく。徐々に心を開きあい、結束を深めていく3人。彼らは事あるごとに、野球部時代の思い出話に花を咲かせるようになるが、それぞれの記憶には様々な食い違いがあって……。朗読劇「たもつん」は5月14日(水)~18日(日)IMM THEATERにて上演。