日本女子大学は、2026年度入学試験より、一般選抜(個別選抜型・英語外部試験利用型)の入試制度を改定する。これまで各学部・学科につき1日のみの試験日を設定していたが、今回の改定により同学部・学科において最大で3日の受験が可能となる。併せて入学検定料併願割引の適用範囲も拡大し、より柔軟な受験機会を提供する。 2026年2月1日、2日、3日に行われる一般選抜(個別選抜型・英語外部試験利用型)では、同学部・学科でも3日まで(理学部、建築デザイン学部、食科学部は2日まで)受験が可能となる。個別選抜型(2科目入試、3科目入試)および英語外部試験利用型では、選択科目が合致すれば複数の併願ができるため、家政学部では最大で9つの合否判定を得ることができる。 また、受験生が得意とする科目で入学試験に臨めるよう、学科ごとに選択できる科目を増やした。試験対策の負担を考慮し、すべての科目で試験時間を一律70分に設定する。 検定料併願割引の対象も拡大される。従来の検定料併願割引に加え、新たに大学入学共通テスト利用型についても2学科目以降の検定料を割引する。さらに3学科目以降は入試形態に関わらず一律5,000円となる。異なる入試形態の組み合わせや1つの学科を複数日受験する際にもこの割引が適用される。 日本女子大学では、多様な学生を受け入れるため、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜など複数の入学試験を実施している。一般選抜は同大学独自の試験を課す方式や大学入学共通テストを活用した方式があり、受験生の学力を総合的に評価する。学校推薦型選抜や総合型選抜では、高等学校での学習成果や人物像を重視し、小論文や面接を通して適性を多面的に審査する。 日本女子大学は、日本初の組織的な女子高等教育機関として創立し、2021年に120周年を迎えた。私立女子大学唯一の理学部を有し、文理融合の教育環境をもつ女子総合大学である。「私が動く、世界がひらく。」のタグラインのもと、自ら学び、自ら行動し、新しい価値を創造できる人材を育てている。2024年度は「建築デザイン学部」を開設し、2025年度には「食科学部」を開設する。さらに2026年度に文学部2学科の名称変更を予定し、2027年度には「経済学部(仮称)」の開設(構想中)と、継続して大学改革を進めている。