2025年3月、東京女学館中学校・高等学校は、国際教育機構であるケンブリッジ国際教育の認定を受けた。日本の女子校(一条校)では初のケンブリッジ国際認定校となる。2026年度の国際学級中学1年生から段階的にケンブリッジ国際教育のカリキュラムを導入し、高等学校卒業までにケンブリッジ国際Aレベル資格を取得して世界中の大学へ進学する道を開く。 東京女学館中学校・高等学校の国際学級は、2004年に誕生して以来、20年以上にわたって国際社会で活躍する女性を育成・輩出してきた。その蓄積と実績を踏まえ、2026年度の中学1年生より国際学級を各学年1クラスから2クラスに拡充するにあたり、カリキュラムについてもさらなる充実を図るため、ケンブリッジ国際カリキュラムの導入を決定した。 同校の国際学級では、海外のトップランクの大学で学ぶに値する学力を備えた生徒が育っている一方で、その実現を困難にしているハードルの1つが大学入学資格の問題だという。世界的にみると、ケンブリッジ国際認定校は160か国以上10,000校を超えている。そして、世界中の2,200校以上の大学がケンブリッジの国際教育資格を認定し、英国のすべての大学が受け入れているほか、米国の850校以上の大学(アイビーリーグ全校を含む)や、カナダ、オーストラリア、シンガポール、南アフリカ、ドイツ、オランダの大学も受け入れている。また、日本の文部科学省もケンブリッジ国際Aレベルを大学入学資格として認めている。東京女学館は、ケンブリッジ国際教育のグローバルコミュニティに加わることによって、生徒が世界へ飛び立つ機会を提供する。 同校でケンブリッジ国際Aレベル資格の取得を目指す生徒は、国際学級の理系または文系のカリキュラムを履修し、それに加えてケンブリッジ国際Aレベルのカリキュラムに取り組むため、日本の一般的な高等学校(一条校)の卒業資格も得ることができる。これによって、理系・文系、国内大学・海外大学を問わず、より幅広い選択肢から卒業後の進路を選べるようになる。