「30歳年上の男性と結婚した友人が許せない」婚活に苦戦する38歳派遣社員、自分の「ねたみ」と向き合うことはできるのか | NewsCafe

「30歳年上の男性と結婚した友人が許せない」婚活に苦戦する38歳派遣社員、自分の「ねたみ」と向き合うことはできるのか

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「30歳年上の男性と結婚した友人が許せない」婚活に苦戦する38歳派遣社員、自分の「ねたみ」と向き合うことはできるのか

25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く時代。それに伴い、生涯未婚率も増加の一途を辿っています。「結婚したいのに出会いがない」「交際はするが成婚に至らない」——なぜ、こうした悩みが生まれるのでしょうか?

アラフォー・アラフィフ専門の婚活カウンセラー・伊藤友美さんのもとには、さまざまな理由で婚活に行き詰まる女性たちが訪れます。本シリーズでは、彼女たちの悩みを深掘りしながら、婚活成功のヒントを探ります。

今回は、婚活中の38歳女性のケース。「友人への嫉妬」に苦しみ、結婚を遠ざけてしまっていた女性が、カウンセラーとの対話によって自分の本心へと導かれて行く様子をお届けします。

※プライバシーを考慮して、事実関係の一部を変更しております。

【シリーズ・婚活百景#34】

母親の介護を手伝う38歳派遣社員、婚活を始めたけれど

38歳のE子さんは、実家暮らしの派遣社員。正社員として勤めていた会社を3年前に退社しました。母親は、2年ほど前に発症した脳梗塞の後遺症により、車いすで生活しています。母親の身の回りの世話は定年退職をした父が主に担っていますが、休みの日にはE子さんも手伝っているそうです。

会社を辞めてから、E子さんは婚活アプリに登録して「ゆるく」婚活をスタート。当初は何人かとメッセージをやりとりしましたが、いわゆる〝登録バブル〟(登録したばかりの時期にメッセージや「いいね」が集中する状態)が去ると、メッセージはほとんど来なくなりました。E子さん自身も「ガツガツ婚活する気になれなくて」ほったらかしにしています。

幼馴染が、うんと年上の男性と「不倫略奪結婚」。幸せになるなんて「ずるい」

そんなE子さんが、私のところへ相談に来て話すのは、なぜか幼馴染のS美さんという女性のことばかり。S美さんとE子さんは仲間内では数少ない独身で、お互いに親近感を抱いていました。そんなS美さんが、最近結婚しました。相手は不動産業を営む30歳上の男性。2人は仕事を通じて知り合い、長年不倫関係にありましたが、相手の離婚が成立したのを機に、籍を入れたそうです。

「不倫略奪婚なんて、普通じゃないですよね。誰かを不幸にして幸せになれるはずがないじゃないですか」

「普通、30歳上の人と結婚なんてしますか? 70近い相手と籍を入れるなんて、遺産目当てと思われてもしかたないですよね」

「S美は、2人で暮らす家とは別にマンションを買ってもらったんですよ。ずるくないですか?」

とまくしたてるE子さん。E子さんの発言の中で私が気になったのは、「普通」と「ずるい」というワードです。

「ずるい」という感情の裏にある自分の〝本心〟に目を向ける

E子さんが言う「普通」というのは、どういうことでしょうか。E子さんは、「不倫略奪婚で幸せになれるはずがない」「30歳上の男性との結婚は、遺産目当てだと思われても仕方がない」と決めつけていますが、はたしてそうでしょうか。離婚した元妻が不幸かどうかはわかりませんし、年齢差がある相手と結婚するからといって「遺産目当て」などと勘繰るのは失礼なことです。相手の事情を知らずに憶測で決めつけるのは、あまりにも視野が狭く、幼い考え方です。

また、「ずるい」という言葉からは、E子さんのS美さんへの嫉妬心がうかがえます。自分と同じ独身のS美さんが先に結婚し、しかもマンションまで買ってもらったと聞けば「うらやましい」「妬ましい」という感情がわいてくるのは自然なことです。その気持ちを否定する必要はありません。嫉妬心は、自分が「本当に欲しいもの」や「叶えたいこと」を知るためのサイン。大切なのは、「うらやましい」という気持ちの裏にある自分自身の〝本心〟です。

「30歳上の男性なんて、生理的にムリ」

ところがE子さんは、初めのうちは自分自身の嫉妬心を認めようとしませんでした。私が「E子さんも、S美さんのような結婚がしたいのですか」と質問すると、即座に否定しました。「私は略奪結婚なんて絶対にイヤだし、30歳上の男性と結婚するのもムリです。一度、年収の高さにつられて50代の人と会ってみたことがありますけど、話も全然合わないし、生理的にムリでした」と。

けれど、時間をかけて話を聴くうちに、E子さんは本音を話してくれるようになりました。「S美が結婚して、この先お金に困らない人生を手に入れたことはうらやましいです。その上、自分名義のマンションまで買ってもらえるなんて」と。「E子さんは、結婚によって経済的な安定を得たいと考えているのかもしれないですね」と伝えると、E子さんはようやく自分の本心に気づいたようでした。

本編では、自分自身の嫉妬心を認めることができなかったE子さんが「30歳年上の男性と結婚をした友人が、実は羨ましい」というご自身の本心に気づき、語ってくださった様子をお伝えしました。

続いての▶▶こんな人は結婚できない!「婚活沼」に陥りやすい人に「よくある特徴」とは

では、E子さんのしくじりの原因である「婚活をはじめるにあたって『あいまい』にしてしまっていていた部分」を深堀りします。

《OTONA SALONE》

特集

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