更年期の女性が「日中眠い、熟睡感がない」のは、実は「危険な病気」のサインかも? | NewsCafe

更年期の女性が「日中眠い、熟睡感がない」のは、実は「危険な病気」のサインかも?

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更年期の女性が「日中眠い、熟睡感がない」のは、実は「危険な病気」のサインかも?

「夜眠れず、日中に強い眠気を感じる」「睡眠の質が低下し、熟睡できない」。
こういった悩みを抱えていませんか?睡眠の問題は多くの人が抱える悩みですが、その原因をしっかりと知り、対策を行うことはとても大事です。

今回は、更年期と睡眠の関係性、そして日中の眠気と深い関わりがある「睡眠時無呼吸症候群」について、あんしん漢方の薬剤師、碇 純子さんに教えていただきます。

Q.日中の眠気がつらいです…更年期のせいで熟睡できていないのでしょうか?

イラスト/lely

たしかに、日中の強い眠気は、更年期の症状の可能性があります。女性は40~50代頃に更年期を迎え、女性ホルモンのエストロゲンの低下により、さまざまな不調があらわれるのです。その影響でホルモンバランスが乱れ、自律神経の働きが不安定になる場合があります。通常、活動時には交感神経、休息時には副交感神経が優位になりますが、この切り替えがうまくいかず、徐々にバランスを失い、睡眠の質が低下しやすくなります。

また、加齢も不眠の一因です。睡眠は、浅い眠りの「レム睡眠」、深い眠りの「ノンレム睡眠」が交互に繰り返されますが、加齢とともにノンレム睡眠は減少するといわれています。その結果、睡眠の質が低下し、日中の眠気につながることがあります。

ただし、日中の眠気がすべて更年期によるものと決めつけるのは早いかもしれません。
続いては、日中の眠気が関係する病気について解説します。

Q.日中の眠気で注意したい病気とはなんですか?

日中の眠気でとくに注意が必要なのが、「睡眠時無呼吸症候群」です。睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度も呼吸が浅くなったり、10秒以上呼吸が停止したりする症状のことです。睡眠時無呼吸症候群になると、きちんと熟睡できていないので日中に眠気に襲われ、ストレスが蓄積していきます。

睡眠時無呼吸症候群は、ただ呼吸が止まるだけではなく、血管、心臓、脳に負担をかける病気です。たとえば、高血圧、心筋梗塞、脳卒中などの重大な病気のリスク因子に。また、糖尿病や高脂血症と合併症を引き起こすこともあります。

本編では、日中の眠気と更年期の関係、そして注意したい病気についてお届けしました。

続いての▶▶更年期女性の睡眠トラブル「睡眠時無呼吸症候群」どうやって見分けるの? 予防方法はありますか?

では、睡眠時無呼吸症候群の見分け方、そして予防方法についてお伝えします。


《OTONA SALONE》

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