【モデルプレス=2025/03/14】俳優の横浜流星が14日、東京・グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて行われた「第48回 日本アカデミー賞 授賞式」に出席。最優秀主演男優賞を受賞した。【写真】横浜流星、最優秀主演男優賞受賞で堂々スピーチ◆横浜流星「正体」飛び降りシーンは14テイク横浜は、藤井道人監督が手掛けた本作で、殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けるも脱走し、“顔”を変えながら日本を縦断していく主人公・鏑木を演じた。この役について「5つの人物を人々の前で演じてはいるんですけど、別人格にならないように1人の人間・鏑木として生きることを大切にしていましたし、彼は逃げるために容姿を隠すんではなく、人の中に紛れ込むっていうのを監督とメイクと衣装で相談してリアルを追求しました」と細部までこだわったことを告白。5人の中で一番しっくり来る人物は「プライベートでは猫背で髪がボサボサで髭生やしっぱなしなので」とし、日雇い労働者の「ベンゾー」を挙げた。また、司会の安藤サクラから飛び降りるシーンを「ものすごい迫力でした」と絶賛されると「あれは14テイク撮ったんですけど、自分と同じタイミングでアクション部がカメラを持って飛び降りて、その下にいるカメラマンに渡してっていう連携が大事で、だから本当に集中力とみんなの息を合わせるのが大変でしたね」と苦労を明かした。さらに共演のSixTONES森本慎太郎の印象を聞かれる場面も。役での関係性での距離感を保ちたかったため話すことはなかったというが「初めての藤井組(藤井道人監督)に必死に食らいついていく彼の姿を見て、昔の自分と重ねて応援していましたし、非常に素晴らしかったです」と森本の姿勢を絶賛。山田孝之との共演は「共演したいと思っていた事務所の先輩なので、念願叶って幸せでしたし、共演シーンは少なかったんですけど、全てのことを吸収できればという思いで現場にいました」と語った。加えて、脱獄犯を演じたことのある山田が本作では刑事として追う側になったことに触れ、「自分も何年後かに追う刑事、山田さんの意思を継いでいきたいなと強く思いました」と話すと、山田は「じゃあその時は脱獄犯をやらせていただきます」と答え、会場を笑いに包んだ。◆横浜流星、最優秀主演男優賞受賞そして横浜が最優秀主演男優賞を受賞したことが発表され、横浜は再び壇上へ。「5年前に自分は新人賞を受賞し、藤井さんは『新聞記者』で最優秀作品賞を獲りました。その時、自分は心の底から喜び、一緒にこの場に立ちたいと思いました」と藤井監督と出会ってからの10年を振り返りながら、「今回、主演男優賞に藤井組でこの場にいれていることに大きな意味があります。自分の中でこの受賞は『正体』の仲間たち、この作品を愛してくださった皆様、そして自分に投票してくださった方々のおかげだと思います」と感謝の言葉を述べた。また「自分は本当に芝居はうまくないですし、人間としても遊びがなく、頑固でつまらない人間です。それを誰よりもわかっているから、毎日芝居のことを考え、作品命で、大袈裟かもしれないんですけど、本気で身命を賭す覚悟で向き合ってます。その向き合いが少し認めていただけたような気がして、励みになりました。若輩者ですが、映画業界のさらなる発展のために尽力してまいります」と続けた。ほかにも優秀主演男優賞には、「カラオケ行こ!」から綾野剛、「碁盤斬り」から草なぎ剛、「侍タイムスリッパー」から山口馬木也、「キングダム 大将軍の帰還」から山崎賢人(※「崎」は正式には「たつさき」)が選ばれた。◆第48回日本アカデミー賞同賞は2024年1月1日から12月31日までに東京地区において有料で初公開された40分以上の劇場用映画及びアニメーション作品(劇場公開を目的に製作された新作で、東京地区の同一劇場で1日3回、かつ2週間以上映画館のみで連続して上映された作品)が対象。司会は、6年連続となる羽鳥慎一アナウンサーと、「怪物」で第47回最優秀主演女優賞を受賞した安藤が務める。(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】