職場で不整脈を起こして倒れた私。動悸とめまいで意識が遠くなる「これも更年期の症状なの?」トンネルの終わりはなかなか見えなくて(前編) | NewsCafe

職場で不整脈を起こして倒れた私。動悸とめまいで意識が遠くなる「これも更年期の症状なの?」トンネルの終わりはなかなか見えなくて(前編)

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職場で不整脈を起こして倒れた私。動悸とめまいで意識が遠くなる「これも更年期の症状なの?」トンネルの終わりはなかなか見えなくて(前編)

閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#118】前編

■タマキさん 59歳
大阪府在住。21歳の娘と暮らす医療従事者。夫とは離婚、33歳の長女は独立。50歳前後からさまざまな体の異変を感じ始める

▶ある日、不整脈を起こして、仕事場で倒れてしまった

ある日、不整脈を起こして、仕事場で倒れてしまった

新卒で大学病院に入ってから医療従事者として長年働いてきたタマキさん。職場の環境からも、「更年期」に対する知識はそれなりに持っていたといいます。
「先輩たちから『骨が折れるから、きちんとケアが必要よ』と言われていたので、そればっかりを気にしていたんですが、私の場合は50歳で閉経したあと不調が心臓に来てしまい、不整脈になったんです」

動悸がして、意識が遠くなるようなめまいを覚え、仕事場で倒れてしまったタマキさん。医療現場という職場環境もあって、早々に処置をしてもらい、その場は症状もおさまったけれど、胸の違和感や気持ち悪さは常に付きまとって、なかなか解消できなかったそう。

「上半身だけやたら熱くて、自分だけ、常に小さな扇風機を回していました。これがいわゆるホットフラッシュだなと思いましたね」

すぐに婦人科に行ったほうがいいと薦められて、ホルモン補充療法を開始しました。ところが、造影剤のアレルギー予防薬の影響なのか、体調に異変が生じるように。

「転げるように体調が悪くなってしまったんです。病気なのか、更年期のせいなのか、薬の副作用なのか? もはや何が原因なのかも分からなくて、もう、ぐちゃぐちゃでした」

「腰から下がキンキンに冷えてしょうがない」

1年に1回は入院するような状態で仕事にも支障が生じてしまったタマキさん。不調をいちばん感じたのは、「体の冷え」でした。
「とにかく、体が冷えて、冷えて。立ち仕事だから、足に血流が行きづらいのですが、腰から下がキンキンに冷えて、痛くてしょうがないのです」

仕事をするためにはホルモン剤を飲まざるを得なかったそうですが、飲んでも不調は改善されず、婦人科の先生からは「どうしようもない」と言われるばかりで、これといった対策を見いだせないまま、月日が過ぎていきました。

当時は、匂いや音にも敏感になって、人の体臭や薬剤の匂いが気になったといいます。不安感も強くなりました。
「うつ病かな? と思うくらい思い悩んでしまって。でも、うつなのか何なのか、詳しくは今も分からないんです」

突然の人事異動。そして、会社を辞めることに

仕事上の物忘れもひどくなり、自分でチェックリストを作って対策をとりましたが、チェックをしても忘れてしまうし、失敗も多くなって、焦りだけが募っていきます。精神科の先生は、軽いうつの薬と睡眠薬を処方して、「仕事ができているなら大丈夫」とアドバイスをしてくれたそうですが、職場ではそんな更年期女性をお荷物だと思ったのでしょうか。あるとき、突然の人事異動が発令され、全く関わったことのない部署で、やったことのない仕事をすることに……。

一体、なぜ、いまなの?」「もうすぐ定年だというのに、この歳になって異動?」「もうちょっとなのに、所詮、私はコマの一つに過ぎなかったの?」頭の中で、さまざまな感情が交錯し、納得がいかない思いがタマキさんの心にのしかかって、プレッシャーで押しつぶされそうになりました。

本編では、閉経後に不整脈などの不調に悩まされるようになったタマキさんが、会社を止めざるを得ない状況に追い込まれたというお話をお届けしました。▶▶「もうこれ以上は耐えられない」60歳目前で転職。漢方薬で長年悩んでいた「冷え」が改善した!では、タマキさんが自分を守るために行った決断と、「もっと早く出会っていれば」と思ったという、更年期治療についてお伝えします。


《OTONA SALONE》

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